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2019/02/18

2018年度 重点枠SSH インドネシア海外研修【5日目】

【1日目】 【2日目】 【3日目】 【4日目】 【5日目】 【6,7日目】

2月15日
あっという間にプログラムは佳境まで差し掛かり,残り二日となりました。

 本日は研究活動の合間に,ジョグジャカルタの文化背景を学ぶフィールドワークに出かけました。

 インドネシアは多くの島から成り立っている国であり,かつては各地方に政治を司る王様が居りました。1945年の独立までに王政は失われていったのですが,唯一ジョグジャカルタだけは王室制度が残っており,王が州知事を兼務することでジョグジャカルタは他の自治体と同等の“特別州”とされています。
 見学した王宮には様々な国宝や歴史資料が展示されており,300年以上に渡るオランダの支配からの独立や,日本を含めた他国との関わりについて興味をもって学びました。“ジョグジャ”=「平和」,“カルタ”=「繁栄」という名前が生徒たちの交流にも響き,これからのお互いの人生が文化的で豊かなものになることを祈ります。

 昼食はBMDのグループ学校の一つである調理学校を訪れ,そこで学ぶ生徒さんによる料理に舌鼓を打ちました。ここでは,“実験室”がすなわち「レストラン」であるというのが面白いです。

 そして午後の時間をフルに使って,翌日の研究発表会に向けたプレゼンテーション作成に勤しみました。時間のない中の実験,そしてプレゼン準備ですが,生徒たちの様子はさながら論文提出前の大学生のようです。いよいよ各グループとも,言語の壁を乗り越えて一つの方向に目線が揃ったように思います。BMD高校の生徒たちも先生たちも,このような形でグループ研究活動を進めるのは初めてだそうで,今後協働してさらなるブラッシュアップを図ろうと意思を共有しました。

 なお今回,BMD高校と慶祥高校は相互訪問の実現や理数分野を含めた様々な教育開発のために,協力提携を締結しました。今後のプログラムにも多くの生徒の参加を期待しています。