学校長のあいさつ

学校長
世界に通用する18歳

立命館慶祥中学校・高等学校 校長 江川 順一

  2020年度は、大学入試改革の仕切り直しの議論が活発になります。大学入試センター試験の後継として、2021年1月から実施される大学入学共通テストにおいて、英語民間試験活用と国数記述問題導入の見送りが決まったからです。このことに先立ち、文科省は各大学に「思考力・判断力・表現力」を必要とする長文の記述式や小論文、面接や討論など、試験の方法を多様化し、教科学習に限らず、高校時代の経験を参考にする選抜を増やすよう指示していました。その方針を先取りする改革は早くから進行し、2016年度から東大が推薦入試、京大が特色入試を始めました。東大、京大に限らず、すべての難関国公立大学がこのことに対応し、推薦・AO入試の充実や、二次試験問題の工夫を図りました。大学入試改革は、来春の大学入試共通テストから始まるのではなく、実は5年以上も前から始まっており、すでに改革の大きな潮流となっているのです。
  立命館慶祥は、この大学入試改革に先駆け、新たな時代を見据えた教育を開校時から行っています。四半世紀前の開校時に掲げた「世界に通用する18歳」。これは地球規模の課題の解決を図る力を身に付ける学校として、グローバル教育、サイエンス教育を柱に、新しい学びを提供することを決意した宣言でした。
  「世界に通用する18歳」は、「3つのC」で表すことができます。「挑戦Challenge」、「貢献Contribution」、「協働Collaboration」。具体的には、グローバルリーダーとして世界の困難に立ち向かう生徒、「誰のために学び、誰のために生きるのか」を常に考え、社会や世界に貢献する高い志を持った生徒、人種・宗教・文化の違いを超えて互いに議論・協力して答えのない課題を解決する方法を見つけ出す生徒です。
  これまでとは異なる劇的変化が起こる予測困難な時代にあっては、正解は必ずしもひとつではありません。地球規模の社会問題に意欲的に挑戦できる知性を身に付けた上で、PBL(課題解決型授業)など「主体的・対話的で深い学び」を軸に、海外・国内での多様な学習プログラムなどの「本物の体験」に数多く触れる。これらの内容こそが、すでに進行する大学入試改革に即応する教育です。東大推薦入試や京大特別入試において、北海道内の数少ない合格者に常に慶祥生がいることは、慶祥の教育が大学入試改革に対応できていることを如実に物語っています。
  立命館慶祥にはあらゆる可能性を伸ばす教育があり、その力を育て、最後まで寄り添う教師がいます。人生の中で最も大切な時を過ごす6年間、そして3年間、私たちとともに歩んでいきましょう。