教員の声

教員の声

数学/手代木 俊一先生

生徒同士が高め合うアクティブ・ラーニング

数学科では授業のほかに,週1回の小テストとノート提出で理解度をチェック。数学が苦手な生徒には個別に指導し,できるまで反復学習を行って学習の定着をはかります。また,グループでディスカッションをしながら問題に取り組むアクティブラーニングを実践。仲間に教えることで論理的な思考を養い,教わることでわかる楽しさを知り,チームワークが高まります。全員が前向きに学習に取り組めるよう,さまざまなメソッドを取り入れています。

物理/渡邉 文子先生

教員自らが挑戦する姿が生徒の心を動かす。

私は物理の教員ですが,思考力,判断力,表現力,コミュニケーション能力などが問われる新大学入試教育に対応するために,カナダ・トロントで4週間の語学研修を受講しました。帰国後にSPクラスで英語で授業を行ったところ,教員自ら新しいことに挑戦する姿が生徒たちの学習のモチベーション向上につながる手ごたえを感じました。教科を問わず英語は大切なコミュニケーションツール。これからも今回の経験を活かして,引き続き英語の力を磨き,生徒のみなさんに還元できるよう努力していきます。

英語/吉田 恒先生

小学英語から慶祥英語へスムーズに導くために。

小学校での英語教育は学校間で差があるのが実情です。そこで慶祥中に入学して「英語が楽しみ」という生徒たちがスムーズに学べるように,立命館大学大学院で2年間研究活動を行いました。研究の一環として,カナダのブリティッシュコロンビア大学で第二言語の教授法を学び,現場復帰後は小学英語から慶祥英語へスムーズに学べる環境をつくることができました。そして研究成果は教科内で共有し,よりよい授業に役立てています。教壇で教えるのみならず学ぶ姿を生徒に示すこともでき,教育者として大いに意義のある経験となりました。

社会・スーパーグローバルハイスクール担当/江口 明子先生

ボーダーを超える経験が将来の糧となる。

SGHでは学年ごとに地域から世界へと視野を広げ,3年次には研修やフィールドワークを通して各自の研究テーマを深掘する体系的プログラムを展開しています。初年度にはカナダやタイで研修を行ったほか,2016年秋には観光開発をテーマにサハリン研修を実施。国内の高校では初の取り組みであり,北海道という日本のボーダー(国境)を介して世界にふれる経験は,大学やその先の社会で大いに活かされるはずです。座学だけでは得られない学びのチャンスを自分の手でつかみ,将来の糧としてほしいと願っています。

化学/松原 直紀先生

サイエンスを通じて世界とつながる。

SSHは,科学が社会に何を求められているのか,自分の興味はどういう位置づけにあるのかを考える科学的な取り組み。大学の学びにつながるような課題研究の第一段階です。一昨年までは日本で行った研究を海外で発表してきましたが,2016年度は当校と京都の立命館高校とシンガポールの高校が共同研究を行う計画を立てました。言語や文化の壁を越えて,世界とつながるサイエンスを広げていきたいですね。

数学/及川 貴夫先生

自らの課題を解決し,大学の学びを先取りする。

立命館コースでは,授業に課題研究を取り入れ,自己解決型の学習を中心にカリキュラムが組み立てられています。自分で課題を発見して,それを解決する方法を考察し,他者に発表する。本質を理解して,自らの課題解決を完結させる学習を重点的に行っています。3年次には,めざす進路に応じて専門的に学ぶコースを選択。各コースでは,企業や団体と連携した講座を展開し,大学の学びにリンクした知識を得ることができます。大学の学びを先取りする「大学ゼロ学年」のノウハウは,立命館慶祥ならではのものなのです。