学校生活

SSH

2015/06/22

SSH 現代科学II「アプローチ」を,高2理系生徒を対象に実施しました(2)

 6月6,13,20日の3週にわたり,高校2年生の理系生徒が,土曜日の午後,北海道大学の理系研究室を訪問しました。
 興味のある研究室を訪問し,その最先端の研究や研究室の様子を見学する事で,具体的に大学のイメージを掴んでいました。
 また,単なる感想文ではなくレポートを提出することで,課題研究の素養を高める取り組みをしました。

6月13日

  • 黒岩麻里 准教授(北海道大学 理学研究院 生物科学部門 生殖発生生物学分野)

 理学部5号館の生物科学科の設備や附属ゲノムダイナミクス研究センター西棟の黒岩先生の研究室について,概要の説明と設備の見学を行いました。
 生命を学問対象とする農,獣医,水産などの学部と理学部の違いや,北大の入試と学部教育システムなどの説明を受けました。その後,学部生用の実験室などの教育設備や,国内の絶滅種や貴重種の細胞を液体窒素で数10年にわたり冷凍保存する施設を見学しました。黒岩先生の研究紹介では,ヒトの性を決定するY染色体の進化上の変化とこれからの予測について,興味深く講義していただきました。

  • 杉山 慎 准教授(北海道大学 低温科学研究所 雪氷新領域部門)

 今回訪問した低温科学研究所は,世界初の人工雪の生成に成功した中谷宇吉郎氏の研究を引き継ぐ形で設立されました。見学した氷河氷床グループでは,地球上の氷河・氷床を調査し,古環境や海洋の循環などの詳細を明らかにしようとしています。
 コンピュータで氷床の地図を作成している研究室や,南極氷床から掘り出された氷コアを保管している-50度の極低温室を体験し,ダイナミックなこの地学研究の一端を肌で味わってきました。

  • 鈴木孝紀 教授(北海道大学 理学研究院 化学部門 有機・生命化学分野)

 北大の広いキャンパスの一角に理学部化学科有機化学第1研究室がありました。その研究室には,ガラスでできた複雑な装置が縦横無尽に張り巡らされていて,参加した10名の生徒は,化学の最先端を目のあたりにし,今日の実験に心を躍らせました。その後,鈴木先生のレクチャーのあと,ドクター課程の3名のTAの指導の下,色素混合物からクロマトグラフィーを用いて3種類の色素を分離する実験に挑みました。

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