学校生活

SGH

2015/09/24

SGH アジア学高大連携講座 第1弾

 JBコースの「アジア学」講座は,立命館アジア太平洋大学(APU)との高大連携講座です。APUの先生に本校にご来校いただき,2時間の授業を実施。1・2週間後に,本校とAPUとをテレビ回線で繋ぎ,サテライト授業を2時間実施します。

 今年度第1弾の連携講座は,APUアジア太平洋学部(APS)の淵ノ上英樹先生です。淵ノ上先生は,「経済学入門」・「平和学」・「調査研究法(国際関係)」という講義をAPUにて実施されており,研究領域は「紛争後平和構築・災害後レジリエンス構築」です。今回の高大連携講座では,経済学的観点を取り入れた授業をしていただきました。

◎授業内容—————————————

8/28(金) 3・4時間目
 淵ノ上先生から,まず初歩的な経済学の講義をしていただきました。もちろん生徒たちは経済学を学ぶのは初めてのこと。最初は理解できるのか緊張していましたが,すぐにその心配は杞憂となりました。というのも,経済学は私たちの生活に根ざした学問だからです。淵ノ上先生の説明により,生徒たちは“経済学への壁”(難しいという先入観)を越えることができました。
 後半は先生からの課題「経済学的に妥当な解が,必ずしも倫理上好ましくなるとは限らない。よって時には,倫理上好ましくない経済活動が我々の社会では見られる。日本を除くアジア地域で,このような問題をひとつ見つけ,モデルを用いて解説せよ。」に取組みました。APUの淵ノ上ゼミ生である3人の学生(内1人は慶祥卒業生,1人は国際学生)が各グループのまわり,生徒たちの活動のサポートをしてくださいました。

9/11(金) 3・4時間目
 いよいよ生徒たちによる発表です。生徒25名が8チームに分かれ,5分間のプレゼンを行います。授業4時間のみならず,放課後の時間を利用して,発表の練習を重ねた成果を,各チームは出すことができました。

生徒たちが取り上げた問題
・アヘン戦争…アヘンの値段上昇とアヘン中毒者の増加
・イラク戦争…石油価格上昇と大国の利益追求
・中国の観光施設…観光客増加と環境被害
・北京オリンピック…不動産価格の上昇と不当価格・追い出し
・コピー商品売買
・イスカンダル計画…マレーシアの観光開発とそれによる問題
・ミャンマーの物価変動とそれに伴う問題
・ワクチン…製造企業の意向と不適正な価格
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 この授業を通して,経済学は私たちの生活に身近なものであることを生徒たちは認識し,経済学に対する考え方が大きく変わりました。また,今回は「自分たちで問題を見つける」作業をし,普段,教員が行っているこの作業がどれほど困難なことなのかも実感しました。さらに,大学での学びとはこういった作業(問題の発見→調査→解決方法の模索→問題発見→…)を繰り返していくことを知り,より大学での勉強を意識できるようになりました。

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