学校生活

中学

2015/11/03

中1 北海道研修 -6ヵ年の旅のはじまり-

 10月12日(月)~10月14日(水)の3日間,北海道をフィールドに文化・自然・産業を学ぶ宿泊研修を実施しました。参加したのは,中学1年(16期生)189名です。今回,生徒が設定した学年テーマは,アイヌ語で「イヤイライケレ」。各地で多くのことを学ばせていただくこと,ファームステイでお世話になることなど,様々な場面で感謝の気持ちを持って行動しようという意味をこめたテーマです。
 研修1日目,新札幌を出発した189名は,平取・門別地区へと向かいました。平取地区では,二風谷のアイヌ文化博物館の見学と,アイヌの歴史文化の語りべである貝澤耕一さんのお話を聞かせていただきました。貝澤さんは,アイヌの歴史における二風谷の意味や,萱野茂さん,ニール・ゴードン・マンロー医師,父である貝澤正さんなど二風谷でアイヌ文化を守るために活動してきた方々のお話をしてくださいました。門別地区では,北海道競馬の施設を訪問し,日高が日本有数の馬産地となったわけや,北海道経済に馬産業がどのような影響を与えているのかについて学習しました。施設見学では,日ごろ目にすることが出来ない馬産業関連施設に驚きの連続でした。両地域での研修を終えると,夕方には白老町へ移動。白老川での自然学習と,河川敷特設会場でのチャンちゃん焼きの夕食をすませて,閉館後のポロトコタンへ。アイヌ文化学習のまとめとして,儀式や舞踊を学ぶ「夜のポロトコタン」プログラムを実施しました。研修2日目は,洞爺でのジオツーリズムです。起床後,朝食を済ませてから,ホテルに有珠山ジオパークの火山マイスターの方をお招きして,1時間の防災学習。その後は,洞爺周辺に残されている,70年代・2000年代それぞれの火山遺構に足を運び,5名の火山マイスターの方々にご協力をいただきながら,クラスごとにフィールドワークを行いました。生徒の中には,有珠山周辺を小学校の時に訪問したことがある生徒もいました。ですが,このように防災の観点から火山学習をしたことがある生徒はおらず,今回の学習では発見の連続だったようです。午後からは,いよいよファームステイへ出発。ニセコ・蘭越地区を中心に,30家庭にわかれて1泊させていただき,農業や酪農業の体験学習を行います。翌日のお昼までお世話になるホストファミリーとの対面に,はじめは緊張気味だった生徒も,各家庭での作業がはじまると仲間と協力して一生懸命に取り組む姿が印象的でした。翌日のお別れの時には,多くの生徒がホストファミリーとがっちり握手をかわし,再会を誓っていました。充実感でいっぱいのファームステイとなったようです。慶祥生を受け入れてくださったホストファミリーのみなさん,本当にありがとうございました。
 今回の北海道研修は,知っていると思い込んでいた北海道の姿を見つめなおす学びの旅であり,2年後のニュージーランド研修を見据えた自立の旅。そして,立命館慶祥中高6ヵ年の多彩な研修のはじまりの旅です。16期生は,研修各所で,質問や取材活動に熱心に取り組むなど,立派に今回の研修を終えることができました。研修で得た学びを,今後どのようにいかしてくれるのか本当に楽しみです。

(文責:学年主任 山口)

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