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2015/11/06

SGH アジア学高大連携講座第2弾

 JBコースの「アジア学」講座は,立命館アジア太平洋大学(APU)との高大連携講座です。APUの先生に本校にご来校いただき,2時間の授業を実施。1・2週間後に,本校とAPUとをテレビ回線で繋ぎ,サテライト授業を2時間実施します。

 今年度第2弾の連携講座は,APUアジア太平洋学部(APS)の笹川先生です。笹川先生の研究領域は「東南アジアの地域研究」であり,主な対象地域はカンボジアであり,文化面からのアプローチを採られています。今回の高大連携講座では,地域研究の一つの手法を取り入れた授業をしていただきました。

◎授業内容—————————————

10/16(金)3・4時間目
 カンボジアの祝日(全18種類)を「政治・歴史」と「宗教・文化」に分け,祝日となった経緯を見ることでカンボジア及び諸外国との関係性が見えてくることを,丁寧に説明していただきました。とりわけ文化面の部分で,「遺跡発掘・修復作業は,政治的な関係性が出る現場となりやすい」という先生の実体験に基づいた話は,“文化財と政治”はなかなかつながりが想像しにくいため,興味深く聞いていました。
 生徒たちへの課題は,今回の講義のように,割り当てられた国(ベトナム/タイ/マレーシア)の祝日を,テーマ(政治・歴史/宗教・文化)に基づいて調べ,そこから何か見えてくるのかを発表するというものでした。

10/30(金)3・4時間目
 本時は生徒たちによる発表です。生徒を6グループに分け,10分間のプレゼンを行いました。今回はパワーポイントだけでなく,レジュメも生徒たちは作成しました。

ベトナム(1)政治・歴史:ベトナム戦争
ベトナム(2)文化・宗教:文化遺産とキリスト教
タイ(1)政治・歴史:王制とクーデター
タイ(2)文化・宗教:タイ仏教と人々の暮らし
マレーシア(1)文化・宗教(イスラーム):ブミプトラ政策
マレーシア(2)文化・宗教(中国・インド系):中華系・インド系マレー人の暮らし

(上記の3ヶ国に対しての生徒のあらゆる分野の質問に,全て答える笹川先生を見て,生徒たちは大学の先生の知識量の豊富さに驚いていました。)
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 この授業を通して,普段何気なく休みとして捉えている祝日から,その国の政治・歴史・宗教・文化など多くを学べることを生徒たちは認識しました。“祝日”という一つの観点が地域研究の切り口になることを知り,他にはどのような観点があるのか,興味を持つ生徒も出てきました。大学での学びは,すべて自主的な学びとなります。普段の授業ではなかなかできない学問的関心・興味を高めることが,この連携講座では集中的に実施できています。

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