2016年2月2日~11日にて，「第2回立命館慶祥・ハーバード大学研修プログラム」を実施しました。昨年度，日本初のハーバード大学認可交流事業としてスタートし，今回は中学3年生~高校3年生の15名が将来のグローバル･リーダーとして必要な力を磨くべく，大学学生寮で過ごしながら世界最高峰の環境で学ぶ10日間のプログラムに参加しました。
　研修の場所となるボストンは，アメリカ最古のハーバード大学，MIT（マサチューセッツ工科大学）など世界トップレベルの大学をはじめとして100を超える大学が集まり様々な分野の教育と研究が行われています。
　研修ではハーバード大学において大学生の特別セミナーと大学教員のプライベートレクチャーを受講しました。文系・理系にとらわれない自由な発想で取り組まれている研究を紹介いただき，レクチャー後には一般非公開の資料室に案内いただきました。ハーバード大学自然史博物館に数多くの資料が展示されていますが，博物館で一般に公開されているのはハーバード大学が所有する資料の極一部だそうです。今回は特別に魚類ライブラリーを見学させていただきました。魚類だけで100万以上の資料を保管している資料室は膨大な棚と資料瓶でいっぱいですが，それぞれの資料データが全て詳細に管理されていました。ハーバード大学とMITの大学生を招いたパネルディスカッションには，数少ない日本人学生にも参加いただきました。その後の夕食会には総勢10名の現地学生と共に，生徒一人ひとりが現地学生とゆっくり向き合って議論することができました。
　ハーバード大学の他に，MITとアイビーリーグの一つであるブラウン大学を訪れました。大学の校風がそれぞれ異なり，大学ごとに違った魅力を持っていました。キャンパスを案内いただいた大学生は生徒のたくさんの質問に丁寧に答えてくれました。学習環境だけでなく寮や食堂，トレーニング施設も見学させていただき，大学の様子をとても身近に感じることができました。また，現地高校生との交流やRoom to Growでのボランティア体験，ボストン美術館・科学博物館の見学を通して，世界の超大国であり続けるアメリカの歴史や文化について考えてきました。
　第1回の研修プログラムに参加した生徒が，東京大学で今年はじめて実施された推薦入試において見事に理科I類に合格しました。この研修プログラムに参加した経験が，単なる学力ではない，世界が求める本物の力を培ってくれました。
　「人生のturning point」「一生物の経験」「多くの新しい経験ができた」。10日間の研修は将来のグローバル･リーダーに向けたスタートに過ぎません。
　「失敗を恐れない」「自分に自信を持つ」「積極的になる」「挑戦する」。生徒は新たな決意を持ち進んでいます。