2017年度大学合格者についてお知らせします。
　2名の慶祥生が慶應大学FIT入試（B方式）を利用し，法学部へ合格しました。
  慶応FIT入試はペーパーテストのみで合否を決めません。知識の多寡は問題ではないのです。試験は自己推薦書・総合考査・小論文・面接試験からなっています。大切なのは、自己推薦書において、高校3年間で何を行ってきたかを明示し、面接においてその軌跡について自分自身で説明し、面接官を納得させることです。
  慶祥は、グローバル教育推進のため文部科学省が採択したSGH採択校ですが、合格者の1人は、慶祥のSGHの取組に積極的に活動した生徒です。SGHでは「多文化共生」をテーマの一つにしており、SGH学校設定科目である「国際社会」を履修してSGHアイヌ研修やハーバード研修に参加した経験を基に「多文化共生」について考察するとともに、その成果を研究会においてパネラーとして発表するなどの経験をしました。
  また、もう1人は、慶祥から1年間アイルランドの高校に留学した生徒です。留学中に体験したアイルランドの文化や政治を見つめる中で、国際政治への興味や関心が湧き、将来、外交官を目指したいという思いが募りました。そして、慶祥に戻ってから多くの書物を読んだり調べたりして国際政治に関する知見を広めました。
  2人とも、慶祥教育の中で鍛えられた思考力・判断力・表現力をもって、自分の目で実物を確かめることにより社会における課題や問題を発見・分析し、解決策を模索する姿勢が身についています。そのことが、単なるペーパーテストの偏差値ではなく、付け焼き刃では対応できない、綿密な努力の積み重ねが必要な慶応FIT入試合格に結実したと考えています。 今後、2017年度大学合格の報告を随時お伝えしていきます。