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2019/09/27

重点枠SSH 中国レポート3日目

本日午前は、北京航空航天大学教授のFU Li先生の研究室を訪問し、ロボットに関するレクチャーを受講しました。生活を楽にするためのロボット、工業用ロボットそれぞれの意義や今後の展望について学び、これまで想像の中でしかなかった夢の中ロボットがもはや目の前の現実になっていることに感動と興奮を隠せません。

FU Li先生の研究室では、大学一年生用にロボットプログラミングのシミュレーションソフトを開発しており、ロボットアームを使って針灸治療を行うには?というテーマでの操作を体験しました。人間の動作を機械が行うためには、どれだけのステップがあり、どのような課題解決が求められるのか、論理的思考力が鍛えられるアクティビティだと感じました。

午後は再び中国の生徒と入り混じっての研究テーマ議論です。

北航附中側で予め設定されていたテーマに、日本生徒たちが考案したテーマも強引にねじ込み、最終的に4つのグループに分かれました。

中国側の生徒や、念入りに準備してくれた先生にとっては結構な方針変更だったことでしょうが、日本の生徒達は自分達の発案を通すべく頑張って提案と説得を試みました。北航附中の理科の先生も、「皆んな賢いし、アイディアも面白いね」と褒めていましたよ。

 明日は研究計画の発表会が行われます。これから、翌年1月の受入プログラムでの最終発表まで、グループで深めていくテーマです。(テーマは明日の更新でご紹介します)

 明日は今日よりも、さらに充実したコミュニケーションを目指してほしいと思います。

<生徒感想>

・午前は大学の研究者の方が、ロボットについてお教えくださいました。
 ロボットによって豊かになるこれからの世界を知ることができ、わくわくすると共に技術力の高さに驚きました。
 研究室に備わっていたロボットは人間の動きを参考にして作っていて、自分の身体の作りについても見直す機会になりました。
 午後からは研究の手法や、実験の手順について考える時間を設けていただきました。
 その時間で、中国の生徒さんが考えてくれた実験のアイデアと、私たち日本人で考えた実験のアイデアを提案し合ったのですが、越えられそうだけど、越えられない、サイエンスの専門用語による言葉の壁で、お互いに理解したいけれども、完全には理解出来ていない気がする…という状況になっていました。
 そこで、絵を使って実験の手順を提案したら「すごくいいね!理解できた!」と言って貰えたのがとても印象的でした。
 「相手に伝える方法」も試行錯誤していく国際共同課題研究は、日本ではすることが出来ない、とても貴重な体験です。
 また、話し合いの終わりに、中国の生徒さんへ日本のお菓子をお渡ししたら、すごく喜んでくれました。
 中国の生徒さんと関わることができる日数は少ないので、時間を大切に、もっと深く交流していきたいです。