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2017/06/10

サイエンスアプローチ Part1

6月10日(土)に現代科学IIの一貫として北海道大学の研究室を訪問しました。
研究室訪問は4日間に分けて行われ10日は4つの研究室にそれぞれの生徒が訪問しました。

(1)青木茂 准教授(北海道大学 低温科学研究所 大気海洋相互作用分野)

 講義と見学をそれぞれ1時間程度行わせて頂きました。まず、海氷海洋循環、海洋観測など、南極の写真を交えながら講義を受けました。その後、雪の研究で有名な中谷宇吉郎先生の人工雪実験装置を始め、様々な海洋観測機器を見学しました。さらに、マイナス50どの低温室も見学させて頂き、本物の南極の氷や、海水の断片の観察をしました。

(2)渡部直樹 教授(北海道大学 低温科学研究所)

 研究室でパワーポイントを用いて研究の外洋を講義して頂きました。極低温の宇宙空間で、分子がどのように形成されるのか、その過程における氷微粒子の役割についてなど、分子進化のメカニズムを丁寧に説明して頂きました。実験室では実際に超高真空の環境を生み出す実験装置を見学し、生徒は興味、理解を深めることが出来たようです。

(3)石垣侑祐 助教授(北海道大学 理学研究院化学部門 有機・生命化学分野)

 前半は有機化合物に関して、身近な甘味料や薬などを中心に講義を受けました。後半は有機化学第一研究室で実験器具や測定装置などの見学と説明をして頂きました。講義の最後には、応答性分子を用いて、温度条件や光条件などを変え、同じ物質でも条件によって色の変化が異なることなどを体験しました。応答性分子に関する基礎的な知識を知り、有機化学の可能性の広さや、無限に広がる応用性に驚かされていました。

(4)伊藤秀臣 教授(北海道大学 理学研究院生物化学部門 形態機能学分野)

 形態機能学系の植物の研究について高校生向けの講義を行って頂きました。植物遺伝子のトランスボゾンについて教えて頂き、また、変異させた白いナズナの観察・スケッチをさせて頂きました。後半では立体双眼顕微鏡を用いて、GFPを取り込んだカルスを1人ひとり見せて頂きました。