NEWS

お知らせ

2019/10/01

中1 北海道研修 笑顔いっぱい(181名)で研修終了!

20期生181名は、9月22日(日)~9月24日(火)の日程で「北海道研修」に行き、北海道の「産業・観光・環境・防災・文化」について、現地で本物に触れる体験学習をしてきました。

中高6か年の初めてのこの宿泊研修は、20期生が立命祭から継続して行事目標にしてきた「感謝」・「努力(挑戦)」・「貢献」の心を行動にあらわせるように意識した研修でもありました。

 研修1日目、新札幌を出発し、赤井川でバスを乗り換えてファームステイ先へ出発。

ニセコ、京極、真狩、蘭越、岩内、余市、仁木、赤井川地区の29家庭に分かれて1泊させていただき、農業や畜産、酪農業の体験学習をさせていただきました。

新しい家族と対面して最初は緊張気味だった生徒達も、各家庭での作業が始まると仲間と協力して一生懸命に取り組んでいました。

翌日のお別れの時には、感謝の気持ちを言葉で表現し、ホストファミリーと握手を交わして別れを惜しんでいました。

大変充実した思い出深い一泊になったと思います。

日ごろ何気なく口にしている野菜や果物、牛乳がこんなにも手間をかけて大事に育てたものであることが分かり、食べ物を大事にしようと思う気持ちが今まで以上に深くなった、という感想や、今まで家族に何でもしてもらってばかりで、自立しなければならないと思いました、という生徒たちの声を耳にしました。
慶祥中学校20期生を受け入れてくださったホストファミリーの皆さん、本当にありがとうございました。

 研修2日目、ファームステイ後、昼食会場で合流し、倶知安町名産の男爵イモを使った「豪雪うどん」をいただきました。

その後、同会場にて、フィールドワーク前に(株)ニセコリゾート観光協会の岡林様からニセコについての講演を頂き、いよいよニセコ地区のフィールドワークに出発しました。

外は台風であいにくの雨でしたが、さすが20期生、バス移動しながら積極的に見学地で真剣に話を聞いていました。

 研修最終日。外は快晴。美しい羊蹄山を背景に、青い空、白い雲の下「青雲学年」全員で記念撮影をしました。

その後、バスに乗り、最初の見学地である有珠山火山遺構に到着。事前学習でご講演いただいた北翔大学の横山光先生から授業で受けた知識をベースに現地で遺構見学をしました。

現地では5名の火山マイスターの方々にご協力をいただきながら洞爺周辺に残されている1970年代、2000年代それぞれの火山遺構に足を運び、クラスごとにフィールドワークを行いました。

生徒の中には小学校時代に有珠山周辺を訪問した経験者もいましたが、防災等の観点からも火山を学習した今回の研修では新しい発見の連続だったようです。

この日の昼食は「カーボーイ焼き」。洞爺から白老町へ移動し、ポロト湖畔で温かい陽射しと心地よい風を感じながら、美味しく牛肉やじゃがバター等を頂きました。

クラス写真も撮影し、大自然の中でのランチは最終日の楽しい思い出の一ページになりました。最終プログラムは、平取町にある「二風谷アイヌ文化博物館」学習。

ここではアイヌの歴史と文化について学芸員の関根健司さんのお話を聞かせていただきました。講話後は、ユネスコ無形文化遺産に登録されたアイヌ古式舞踊を見学、体験することができました。

博物館見学では歴史や生活、文化についてより深く考えさせられたようで、短い時間の中でも積極的に学芸員の方に質問する姿も見られました。

 今回の北海道研修は、自分の住む北海道の姿を見つめ直し、北海道をあらゆる分野から魅力を学ぶ旅でした。

これは、来年度の京都研修、そして2年後のニュージーランド研修を見据えた自立の旅でもあります。

181名全員が初めて宿泊を共にするこの旅は、個人として、そして仲間として成長して欲しいという願いが込められた、中高6か年の「はじまりの旅」でもあり、今後の6年間、辛いことも苦しいことも皆で一緒に乗り越えていこうという「絆の旅」という思いも込められた宿泊研修でした。
途中、悪天候の中での研修とはなりましたが、研修各所での質問や取材活動に熱心に取り組む等立派に全日程を完結することができました。

旅先でお世話になった多くの方々に改めてお礼を申し上げるとともに、これまでご支援、ご協力をいただいております保護者の皆様にも改めて感謝申し上げます。

 研修から戻り、一回りも二回りも成長した20期生の姿に喜びを感じつつ、生徒達がこの研修で得た学びを今後、様々な場面で発揮してくれることを楽しみにしています。

また、私たち青雲学年団も生徒たちと共に一致団結して「慶祥の旅」をサポートしていきたいと思います。これからもご支援よろしくお願いたします。

(中1学年主任 佐藤志帆)