学校生活

中学

2018/02/13

中3 平和学習 君島東彦先生による学習会

2月9日(金),立命館大学国際関係学部教授で,日本平和学会の会長をされている君島東彦(きみじま あきひこ)先生をお招きして,核兵器の問題に関する学習会を行いました。

 テーマはズバリ「核兵器とは何か」です。「核の問題を考えるためにはあらゆる学問の知識が必要になる。慶祥中学校のみなさんは,様々な分野の学問について,日ごろから本質的に学ぶ姿勢を持った人間であることが必要。」という冒頭のお話からはじまり,人類が核エネルギーを獲得したことから,世界が新たな時代(文明)に突入したことについて,核開発の歴史的な経過を追って説明していただきました。
 また,核兵器の脅威について,「人類がコントロールできないものである」ことをあげ,人類がNuclear Ageをいかに生きていくのかについて問題提起がなされました。

 
 前半の最後には,「Nuclear Explotion」の動画をもとに,生徒同士でディスカッションする時間が設定されました。ディスカッションが始まると,君島先生はフロアを巡回され生徒の議論に耳を傾けてくださいました。その後,生徒の意見発表と質疑応答の時間を経て休憩に入りました。10分間の休憩中には,君島先生に質問をする生徒の姿も見られ,この問題に対する関心の高さをうかがわせました。
 学習会の後半は,君島先生が持参された,「映画 Fail Safe」をもとに,偶発的核戦争の脅威について講義がありました。その他,学習会全体をとおして,日本の核武装論や戦争犯罪としての原爆,沖縄と核兵器の問題,核抑止論など,生徒にとって様々な考える種が紹介されました。内容の濃いあっという間の100分間となりました。

 
 「手加減せず大学レベルの話をしています。中学生にとって難しくてわからないことも多いかもしれないけれど,伝わるものはあると信じています。」という君島先生からいただいたメッセージを胸に,16期生はこの問題について残り1ヶ月学びを深めていきます。
 君島先生ありがとうございました。