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2018/06/09

SS課題研究II(高2)で北大研究室訪問(6/9)

6月9日(土)午後、北海道大学研究室訪問を行いました。
受け入れていただいた3研究室にそれぞれ分かれて訪問しました。

小田研究室
北海道大学高圧物理研究室では、高温超伝導体発現機構を中心とした物性に関する原理の研究をしています。今回は、講義の後、走査トンネル顕微鏡と呼ばれる探針と試料の間に流れるトンネル電流を検出し、物質表面の状態を10-8 mmスケールで調べることができる機械や、高圧化で新しい物質を開発する実験室を見学させていただきました。高校の物理では教わらないハイレベルな理論を使った研究ですが、先生や大学院生から分かりやすい説明で、参加した生徒は研究の意義を理解し、量子の世界を感覚的に捉えることができました。

鈴木研究室
鈴木孝紀教授から「分子を見分ける分離の技術」について、パワーポイントを用いて講義していただきました。有機合成を行うと、目的の物質を得られるほかに、副生成物や未反応の原料も含まれた混合物ができます。この混合物からシリカゲルへの吸着のしやすさの違いを利用して、目的物だけを取り出すクロマトグラフィー法を分かりやすく解説していただきました。その後、実際に3種類の色素の混合溶液を分離、精製する実験を行いました。TAの大学院生からアドバイスを頂きながら実習に参加し、生徒は楽しみながら化学への興味、理解を深めることができました。

渡部研究室
北大キャンパスの最も北に位置する低温科学研究所の宇宙物質科学研究室を訪問しました。超真空・超低温の宇宙空間で物質がどのように反応し変化しているかを研究している研究室です。研究のためには、物理学はもちろん化学や天文学の知識や研究手法が必要であり、異なる専門を持つスタッフが共同して研究を進めていることの大切さを教えていただきました。宇宙環境を再現する実験装置を見学したり、液体酸素の青い色や磁性に驚いたり、新たな発見や興味関心を持つことができた体験となりました。