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2019/12/16

JENESYS2019タイ3日目

JENESYS2019タイ研修 レポート一覧

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3日目はジェトロバンコク事務所とJICA、そしてチュラロンコン大学を訪問しました。

ジェトロとは、日本の貿易促進を目的として、発展途上国を中心に貿易を拡大し、日本の経済や社会の発展のために活動している機構です。

こちらではタイの概況や日本とタイの経済的なかかわりについて教えて頂きました。 タイは日本よりも物価が安いですが、タイの人にとって「1,000バーツは10,000円くらいの感覚」であるという話はとても興味深く、そのあとの買い物の時間にも「タイの人にとって、これは、~~円くらいか」といった言葉も生徒たちの中から聞こえてきました。

JICAではその活動である「ODA(政府開発援助)」の話から「援助」とは何かについて学びました。

「発展途上国」と聞くと、電気なく、あまり発展していないというイメージを持つことが多いですが、発展途上国は現在、急速に大きな成長を遂げています。

その成長を手助けする日本の組織の一つにJICAがあります。

日本のODAの大きな特徴の一つは発展を「援助する」という姿勢にあります。お話をしてくださった水上さんの、「魚そのものを与えるのではなく釣り方を教える」というお言葉はとても印象的でした。

チュラロンコン大学では、JICAのシニアボランティアとして理学部海洋科学科の客員教授をされている本澤雅彦さんに海洋問題についてお話をしていただきました。

加えて、同大学内にオフィスを持つ、JICAの方々にもお話をお伺いしました。

発展途上国が持続可能な発展を遂げるには、製造業の技術が必要不可欠ですが、現在のタイでは、技術者を専門的な知識を持って管理する人々が不足しているという現状があります。

そこで、こちらでは、AUN/SEED-Net(アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト)と協力し、ASEAN諸国の大学と日本の大学が、相互の学位取得や共同研究を行うことによって、人材育成を行っています。

慶祥の生徒たちは、事前学習で海洋プラスチック問題に関心を持ち、この問題の解決には何が必要かを考えてきました。ごみ処理の問題やタイの人々の意識、そしてエコやリサイクルへの意識の高まりなど、自分たちの問題意識に直結するお話をたくさん聴くことができました。

一方で、タイの社会には上位1%の富裕層が国の富全体の67%を占めているという現状があり、格差の大きさは世界一と言われていることを初めて知り、新たな問題意識も生まれる、学びの多い一日でした。

翌日には学校交流を控え、夜はよさこいの練習をしました。

佐久長聖高校と慶祥はそれぞれ違うよさこいを披露する予定でしたが、練習をするうちに、お互いのよさこいを覚え、最後は練習会場がひとつになりました。

翌日の発表は全員で2つのよさこいを踊ることに。 タイとの交流だけでなく、他校との交流や文化をしることができ、とても良い時間になりました。