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2019/12/17

競技かるた部「東北・北海道高校新人大会」団体戦3位、本間悠太くん個人戦準優勝で2段へ昇段!

12月14・15日に山形県で第26回東北・北海道高等学校小倉百人一首かるた新人大会が開催され、本校競技かるた部の4名が北海道代表として出場しました。

初日は団体戦。東北・北海道7道県の代表選手が1チーム5名(登録8名)の団体戦で全国大会への出場権をかけて頂点を争う大一番です。冬の東北・北海道新人大会での北海道の過去最高成績は5位。今大会では史上初の優勝を目標に、部員たちは放課後の通常練習だけでなく底冷えのする朝の格技場で素振りを繰り返すなど、努力を重ねてきました。

【北海道代表】

主将  宮下 隼知(2年)

3将  渡部 幸音(1年)

4将  吉田 有希奈(1年)

8将  本間 悠太(1年)

予選リーグ1回戦 VS福島県A 2勝3敗で負け

予選リーグ2回戦 VS宮城県   2勝3敗で負け

予選リーグ3回戦 VS山形県  5勝0敗で勝ち

 
 組み合わせ抽選の結果、東北・北海道大会3連覇中の福島県と初戦で対戦することになりました。試合の主導権が頻繁に行き来するシーソーゲームで、途中でリードする局面もあったのですが、最後は渡部さんが5枚差の僅差で敗れて敗戦。続く2回戦も運命戦の末に宮城県に1枚差で敗れ、優勝の夢は絶たれました。しかしここで心が折れないのが北海道代表です。次の目標を予選リーグ2位通過の上での総合3位に定め、3回戦では目論見通り5人全員勝利で山形県に圧勝。1勝2敗で3チームが並んだ予選リーグを勝数差で2位通過、3・4位決定戦への進出を決めました。

3・4位決定戦 VS岩手県 3勝2敗で勝ち

 
 東北・北海道3位の座をかけて対戦するのは岩手県。7月の東北・北海道大会3位決定戦で敗れた相手との再戦です。主将の宮下くんが岩手県主将に終始リードを許し、8将の本間くんもジリジリとリードを広げられる苦しい展開の中、ひときわまぶしい輝きを放ったのが「慶祥のスマイリングシンデレラ」こと吉田有希奈さんです。予選リーグ3戦すべて出場して3勝の吉田さんは3位決定戦でも絶好調。岩手県立一関第一高校の2段選手を相手に鋭い取りでリードを広げるだけでなく、周りの戦況を観察しながらはじける笑顔で「ナイス!」「一緒にがんばろう!」と明るく声をかけ、チームを盛り上げます。そんな吉田さんが団体戦4戦全勝となる勝利を決めると渡部さんもそれに続いて勝利。北海道代表の3位が確定しました。

【第26回東北・北海道高等学校小倉百人一首かるた新人大会 団体戦】

優勝 福島県A

2位 青森県

3位 北海道

4位 岩手県

5位 福島県B

6位 宮城県

7位 山形県

8位 秋田県

 
 2日目は個人戦。C級・D級の選手にとっては貴重な昇級・昇段のチャンスです。団体戦の疲れも残るなか、1回戦から決勝まで勝ち進むと7時間以上も試合を続けることになる過酷な一日です。

【第26回東北・北海道高等学校小倉百人一首かるた新人大会 個人戦】

C級2位  本間 悠太(1年)

C級3位  渡部 幸音(1年)


 12月1日椿杯でD級2位の成績を収めて今大会がC級デビュー戦となった本間くんは1回戦から3回戦まで僅差での接戦を制して3連勝、昇段のかかった準決勝で強豪・福島県立安積黎明高校の2年生と対戦しました。序盤から安定した取りで相手を圧倒し、10枚以上の大量リードを保ったまま終盤戦へ。そして自陣が残り1枚となったときに読まれたのは小倉百人一首25 番、藤原定方(三条右大臣)が人目を忍ぶ恋を歌った名歌「名にしおはば」。敵陣に置かれたその札に本間くんが素早く反応し、2段への昇段基準を満たす勝利を決めた瞬間、大会会場には「名にしおはば」の歌が朗々と響き渡っていました。

 
  名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで 来るよしもがな (逢って寝るという名を持つ逢坂山のさねかずらをたぐるように、人に知られないで来る方法があればなあ。) 本校競技かるた部は2019年の公式戦全日程を終了しました。2020年も東北・北海道大会や全国高校選手権、そして全国高校総合文化祭での活躍を目標に努力を続けていきます。今後も応援のほど、よろしくお願いいたします。