学校生活

中学

国際教育

2018/11/05

中1 作文コンテスト表彰式

中学国語科の夏休み課題“サマーチャレンジ”で応募した「国際理解・国際協力のための作文コンテスト」で、「第1位に相当する「日本国際連合協会本部長賞」を受賞した1年5組 井上蒼依さんの表彰式が、11月2日(金)京王プラザホテルにて行われました。

 作文の題名は「国と国とが仲良くするために、自分には何ができるか・・・『固定観念の壁』」で、自身の外国人への固定観念とそれが崩れた時のエピソードを綴っています。

 この作文コンテストの表彰式は、毎年10月24日の「国連デー」を記念して行われる講演会と同時に実施されており、受賞者の表彰・作品朗読に続いて、記念講演会にも参加してきました。

 まずは、表彰式です。前述の通り、受賞者が講演会に来られている一般聴衆の前で、自身の作品を朗読して発表する、というのが特徴です。井上さんは、開会前のリハーサルでは学校と違う会場の雰囲気に影響されたのか控えめな読み方でしたが、その後の休憩時間でリハーサルの動画をチェックし、弁論研究部員らしく抑揚や間をとる箇所を原稿に書き込みながら調整して、本番に臨みました。本番ではそれまでのどの練習より気持ちの伝わる素直で爽やかな朗読でした。

 続いて、記念講演会です。講師は、国際基督教大学名誉教授・早稲田大学教授・バーゼル大学(スイス)客員教授の最上敏樹氏で、「国連と新しい人権保障」というテーマでした。国際連盟の時代から遡って国際連合の成立した理由を振り返り、今後の「新しい人権」と「新しい保障」について、とても丁寧に理解しやすい言葉で説明してくださいました。ちょうど今、海外研修で本校の高2生が訪れている、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所の話もありました。会場から「どうしたら人権に対する意識が高まるか」という質疑が出た際、最上先生が「子どもの時代から教育の場で『人権は大切だ』ということをきちんと教えることがとても重要。大学生になってからでは遅いです」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。講演後は、快く写真撮影にも応じてくださいました。

 貴重な機会を得た井上さん、本当におめでとうございました。そして、今回の経験をぜひ今後に活かしてください!!