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2020/02/05

重点枠SSH国際共同課題研究 タイ海外研修報告No.3

3日目

2月4日

Princess Chulabhorn Science High Schoolの朝は早く、毎朝7時過ぎから全校朝礼が行われます。

今日は、我々訪問団一同の紹介があり、全員で登壇して挨拶をしました。

一人ひとりに伝統的な布であしらったローブがプレゼントされ、格調高い歓迎でもてなしていただきました。

PCSHSPの校長先生、慶祥の先生、そして日本生徒1名からスピーチがあり、理科の共同研究の中でどれだけ有意義な文化交流や協働が繰り広げられていることへの感謝や、このプログラムが未来を担う高校生にとってどれだけ有意義なものかが語られました。

午前中は、各グループの共同研究活動、そしてPCSHSPの先生による法医学の特別授業が行われました。

思えば昨年日本で行われた受入プログラムでは翻訳アプリに手を伸ばしがちだった生徒達も、今回は身振り手振り、辞書を片手に自分の言葉で伝えようとしている姿が印象的です。

それぞれのグループは最終発表に向けて研究結果のまとめに入ったり、さらに浮き上がってきた疑問について再実験をするなど、積極的な取り組みを進めていました。

特別従業では、法医学の意義やその内容についてのレクチャーの後、指紋採取の実習や細胞に関する実習が用意されました。

日本での教科書に即した授業を遥かに超え、高い次元で生徒の興味関心を掻き立てる授業コーディネートが秀逸でした。

午後はバスで1時間半ほど移動し、Debsirinklongsibsam Pathumthani School(DPS)を訪れての研修を実施しました。DPSは、昨年PCSHSPが慶祥の重点枠国際共同課題研究のスタイル(日本国内でも複数校から参加者を募る)に触発されて他の参加校を募集した際、最初に手を挙げた学校です。

バンコクを中心として、10校あるDebsirin Schoolグループの一つで、ハイレベルな教育を実施していることで有名です。

タイのとことん人をもてなすお国柄もあり、到着直後から別れの時まで熱烈な歓迎とお世話をしていただきました。感謝に堪えません。

タイの伝統的なお祝い料理の体験、pH指示薬の成分も有するバタフライピーで液体の変色を楽しみながらのジュース作り、そして様々な種の芝生の育成に関するワークショップと生産地の見学は全員が初めての経験で大変刺激的でした。

普段何気なく踏んでいる芝生も、多くの種に分かれており、ひょっとしたら身近にある天然芝もタイで生産されたものでは?等と、ふとした気付きが得られる実習となりました。

DPSが開いてくださった夕食パーティーもまた手が込んだもので、軽妙なMC、豪華な伝統料理、華麗なタイ伝統舞踊のパフォーマンス等、五感全てで楽しむことができました。

今後日本で受入プログラムを実施する際は、どうやったらこの一部でもお返しができるものかと考えてしまいます。

お互いの学校のこれからの発展、そして我々のプログラムのさらなる充実を約束し合い、お別れの時間となりました。