学校生活

中学

2019/02/07

2018年度コミュニケーション教育事業が終了しました!中2は、劇団千年王国「贋作者」の観劇も・・・

 コミュニケーションワークショップは、北海道演劇財団・札幌座のみなさんを講師・補助者として、学年全体・グループという単位で、取り組みます。その内容は、シアターゲームを通して自分の意図通りに、伝わったり伝わらなかったりする状態を経験し、どうやったら伝わるのかを考える中で、自己と異なる他者ということを発見し、体感的な認識を深めます。そして、言葉以外のコミュニケーションの方法があることを知ります。その上、他者に照らして自己についての認識を深めます。 それぞれの班で、場面づくりなどの創作活動を行い、生徒自身が創造の場に身を置いて、他者が自己と異なることを、繰り返し実感します。異なることを受け入れなければ課題を解決できないという体験を、徐々に課題の難度を上げながら行っていきます。班ごとに、互いに発表して見合うことで、他の班や講師・補助者の皆さんからの意見をもらい、ふりかえりにおいて、ひとりひとりの「気づき」を明らかにします。これらの過程での個々の経験を共有していきました。また、自分や周りの人たちの変化をもう一度捉え直し、「感じたこと・気づいたこと」など出し合いながら、体験の共有化をはかりました。

 中2のワークショップは、クラスごとではなく、学年全体をシャッフルして。グループをつくりました。グループはさらに、班に編成され、班ごとに取り組みました。まさに、ひとりひとりが、コミュニケーション能力を問われる環境が設定されました。具体的な取り組みは、ディケンズ『墓堀男をさらった男の話』をもとに、自由に創作することが求められました。物語の内容を理解し、大きな流れを班で、共有します。当初の打合せでは、どの班も、全編を本文そのままで読んでいたものの、しばらくすると、本文を台詞化したり、からだを使って、表現したり、工夫が見られるようになり、最終日には、各班からの発表で、お互いを見合い、感想を述べ合いました。また、2月6日には、地元の劇団千年王国の「贋作者」の公演を鑑賞しました。生徒たちは、大いに沸きました。芝居の脚本に興味を抱いた生徒も少なくないようでした。

  7年を経過した事業を振り返るため、中2にアンケート調査を継続実施しました。