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2019/02/08

2018年度 重点枠SSH タイ受入プログラム【3~4日目】

【1~2日目】 【3~4日目】

2月6日~7日 日本文化体験+実験・実験…

  札幌プログラムの中盤戦は,慶祥教育振興会のご協力による着物体験と折り紙講座,そして本校茶道部によるお茶会から始まりました。

  お国柄,お洒落が大好きなタイの高校生達ですが,美しい和服布に感嘆の声を上げ楽しんでいました。折り紙体験でも,振興会の皆様の手厚いレクチャーと説明の絵を頼りにきれいなお雛様を作ることができました。

  続いては,Exchange Teacher Experimentと題して,タイと日本の先生による合同授業です。先月パトゥムターニー校で実施した慶祥・福田先生と,PCSHSP・チュタラット先生による,有機化合物の定性分析実験です。一緒にチャレンジしたのは,本校2年H組の理系生徒たちです。各実験班にタイのメンバーを混ぜ,携帯ゲームで官能基の復習,検出反応の確認,正体不明の化合物の同定実験と進めました。 タイと日本でそれぞれ重視して教える化学反応は若干異なり,お互いに知らない反応を電子辞書片手に教え合いながら答えにたどり着きました。知っている英単語の量は,悔しいですがタイの生徒に軍配が上がるものの,英語をツールとして用いて共通の目的に向かうという点においては,2年H組の積極性・協調性・論理的思考力の高さに感服です。お土産用の銀鏡ボトルも綺麗に出来上がりました。

  実験プログラムはもう一つ。本プログラムに2年連続参加してくださっている市立札幌開成中等教育学校を訪れ,英語ネイティブスピーカーの先生による実験授業を体験しました。内容は,過去の化学オリンピックの問題からの一部抜粋で,無機物質の同定実験です。ここでも皆持てる知識を総動員して取り組んでいました。世界中のどこでも,こうやって国や文化の垣根を越えて同じ目的に向かって進むことができたらと夢想してしまう瞬間です。ぜひこのプログラムの経験者の皆さんにはその担い手になってほしいと願います。

  さて,実習プログラムの合間も休憩ではありません。各研究グループの最終発表に向けて,さらなるデータ収集とプレゼンテーションの準備です。タイと日本のどちらのメンバーにとっても,共同で一つのプレゼンを作るには,英語でのコミュニケーションや英語での科学的な説明が必須な訳ですが,このプログラムを通して少しずつそれが自然になってきたのではないでしょうか。

  最後は,日本メンバーによる日本文化体験会の開催です。タイでは本名の他に,両親が必ずニックネームをつける風習があります。今回はそのニックネームを漢字で当て字にして表し,タイメンバーには見本を見ながら一人ひとり書写してもらいました。そして,布切れを使ったつまみ細工,タイの伝統ダンス,豆まきと盛り上がり,一体感がさらに高まる交流会となりました。