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2019/02/12

2018年度 重点枠SSH タイ受入プログラム【5~6日目】

【1~2日目】 【3~4日目】 【5~6日目】

2月8日~9日 札幌プログラムも終わりが近づき,金曜の午後にはグループ研究の最終発表を行いました。

  昨年の秋の終わり頃からLINEでグループディスカッションを始め,共同で進める実験等について協議しながら,ここまで来ました。日本の生徒たちはタイの仲間のリードに大いに助けられながら,プレゼンテーションの役割をこなしていました。

  今回の研究テーマは次の6つです。

  1. フェノール類の抗酸化作用の研究におけるペーパーベースのミクロ流体分析法の開発

  2. 羅漢果からの甘味成分抽出とその利用についての研究

  3. 三角法による和音パターンの解析および和音とリラックス効果の関係の研究

  4. 子供が飲みやすいアセトアミノフェン入りゼリーの研究

  5. パイナップルの葉とハイドロジェルによる変形衝撃吸収材の研究

  6. コンニャク粉と大豆豆乳による低脂肪ココナッツミルク

  各グループの発表後には先生方からの掘り下げた質問が飛び交い,生徒からの疑問提起やディスカッションも続きました。このプログラムで身につけたいスキルの第一はここです。「英語で,サイエンスについて,研究についてディスカッションする」力を磨くことで,皆さんの活躍の舞台はグローバルなものとなります。

  発表会に続き終了式が執り行われ,慶祥の江川副校長より一人ひとりに証書が贈られました。プリンセス・チュラポーン・サイエンス・ハイスクール・パトゥムタニー校との出会いによって,慶祥のサイエンス教育の幅は大きく広がる可能性を持ち,また生徒たちの豊かな人生へと大きく寄与することができます。これからもこの関係を大切にしていきたいと思います。

  さて,学校外での活動では,札幌市青少年科学館などの見学をメンバー皆で楽しみ,極寒の空気の中でも思い出の写真撮影は欠かさずに交流を深めていました。北海道のソウルフード・ジンギスカンでのお別れパーティーには,ホームステイでお世話をしてくれたホスト生徒とその家族も集まり,盛大な親睦会となりました。1月のタイ,そして2月の札幌での思い出の写真や動画を見ながら,再開の約束をする生徒たちでした。

  これからそれぞれの道に進んで行くメンバーですが,数年後にはタイと日本の両方でこのプロジェクトの卒業生たちの活躍が聞けることでしょう。言葉・文化を超えて,一つのチームとして感動を作り上げた皆さん,これからは皆さんが国と国の架け橋となるのです。サイエンスの高い素養を持って,異文化の人と協働する技術と精神を培い,素晴らしい世界を作ってください。