お知らせ
2020/02/10
重点枠SSH国際共同課題研究 タイ海外研修報告No.7
7日目
2月8日
プログラム最終日です。PCSHSPの生徒達は毎週末、寮から実家へと帰るため、寮の中はガランとしてしまいましたが、プログラムに参加したメンバーは皆追加で宿泊し、空港までの道のりを一緒に過ごすことができました。
今回生徒達が発表したテーマは、
・CEFR Word Game
・Compare Properties between Thai and Japan Nepenthes
・The Studies of Anti-fungal Activity of Scallop Shell Powder against Aspergillus Niger
・The Study of Antibacterial Activity of Radish against Staphylococcus Aureus
・The Study of Produced Sound from Bamboo’s Cylindrical Tube
というタイトルで、
取り組みやすい英語学習ゲームの開発、ウツボカヅラの消化液の研究、ホタテの殻を利用したカビの繁殖抑制研究、色々な竹の筒と音の関係の研究、ダイコン抽出物による抗菌効果の研究、などバラエティに富んだ研究が並びました。
国や地域を超えて、理科の研究を共同で進めるという、非常に高い壁を乗り越えた経験が、生徒達の今後の人生において大きな糧となり、また世界中で人と人とを繋いでいく力となることを切に願います。
空港に向かう途中、タイ全土の遺跡や建造物が縮小して再現されている公園を自転車で回り、パトゥムタニー生徒から説明を受けながら、タイの歴史の奥深さを学びました。研究グループのメンバーは夕食と空港までの道中を共にしましたが、彼らはもはや日本生徒にとって親友・同志であり、そしてPCSHSパトウムタニーは第二の母校のように感じられていることでしょう。
空港にはさらにDebsirinklongsibsam Pathumthani Schoolの生徒数名も見送りに駆け付け、涙の別れ、そして再開を誓い合う大団円となりました。
我々はサイエンスの世界で、「好奇心」「課題発見」「世の中への貢献」が研究の第一歩であることを知ります。そして、異なる背景を持った仲間と協働することで、ゴールの目指し方や、そのスタイルは国や文化によって少しずつ違うのかもしれないと気づきます。この一週間それを全身全霊で学んだ皆さんが、これから国境を越えるサイエンティストたることを願ってプログラムを終了します。