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お知らせ

2020/10/05

早期医療体験プログラム「withコロナ 未来の医療を創る君へ」に参加しました

 読売新聞社主催の早期医療体験プログラム「withコロナ 未来の医療を創る君へ」が9月26日と10月3日に開催され、本校生徒14名が参加しました。

 9月26日は東京医科歯科大学/附属病院の先生方が講師を務め、「コロナ医療最前線 ~チーム医療で未知のウイルスに挑む~」をテーマにセミナーが開催されました。新型コロナのまさに最前線で治療にあたられている現場の先生方から、ECMOや人工心肺の仕組みと使い方、防護服着脱の苦労、ダイヤモンド・プリンセス号に乗り込んだ先生方の裏話などを聞いた生徒たちは感動し、「自分自身の今後のニュースの見方が変わりそうです」と感想を漏らしていました。本校を代表して児玉竜之介くん(高校3年)が「人工心肺やECMOが足りない、という状況になった時のトリアージをどのように想定されていたのですか」と質問しました。

 10月3日は長崎大学医学部/熱帯医学研究所の先生方が講師を務め、「グローバルヘルスで未来を創る 〜感染症に立ち向かうスペシャリスト達の挑戦~」をテーマにセミナーが開催されました。本校を代表して神谷空良くん(高校1年)が「研究をする際にどのように横のつながりを大事にしていますか」と質問しました。

 ★参加生徒の感想★

久富 理緒さん(高校2年)
 「私は医療ドラマの影響で医師という職業に興味を持ち始め、ブラックジャックセミナーやメディカルチャレンジなどの企画に参加しました。そこでの体験は私にとって楽しく、医療に携わりたいと思いました。今回のセミナーでは、防護服を脱ぐときに、一気に脱ぐのではなくて、一つ一つ消毒液で消毒しながら脱いでいたことや、新型コロナが発症してしまったら、筋力が低下してしまい、リハビリをしないと歩くことはもちろん、車椅子に乗り移ること、頭を支えることも難しくなってしまうことが強く印象に残っています。『もし人工呼吸器が足りなくなってしまったら』という高校生の質問に対して、足りなくならないようにするという考えが自分にはなく、足りなくならないように動物用の人工呼吸器も用意していたという先生の回答には驚きました。東京医科歯科大学の植木先生や落合先生の話を聞き、災害派遣の医師として、医療に携わりたいです。自分も、頭を常にフル活用して、今できる一番良い方法を考える、そんな医者になりたいと思いました。」

原田 佳苗さん(高校1年)
 「寄生虫が引き起こす病気がとても印象に残っています。日本にいるとあまり寄生虫に関して耳にすることがないので貴重な機会になりました。また、写真を交えての説明で現実を目の当たりにし、海外の病気にも目を向けるきっかけになりました。恐ろしいウィルスなどに立ち向かう際の先生方の考えが印象に残っています。熱帯医学研究所の先生の『専門家であるから、合理的に考える』という言葉が心に残っています。」

鈴木 帆々さん(高校1年)
 「アフリカに実際に行って医療を学んだという先生方がいらっしゃってそこで治療した患者さんや体験についての話が印象に残りました。日本に住んでいると日本の医療サービスなどしか知らないので講義を聞いて各国における医療格差について考える良いきっかけになりました。何かすごい発見をする時に大切にしていることは何か、という高校生の質問に対して、『常にその事について考えていることだ』と先生が答えていらっしゃったのがとても印象に残りました。」

亀田 興太郎くん(高校1年)
 「感染症は非常に致死率が高く、対策が難しいものだが近年の対策によって感染者数が大幅に下がっていたり0になっていたりするものもあり、感染症対策の努力と工夫で感染症を撲滅できる可能性があることを学びました。感染症の研究など、直接治療するのではなくても多くの患者さんを救えることを知り、医師だけではなく研究者として医療に関わることも素晴らしいことだと思いました。」