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お知らせ

2021/02/17

「高3課題研究発表会(文系)」

 2月5日に高校3年生立命館大学進学コース(Rコース)の課題研究発表会が開かれ、高3文系クラス118名と、来年度のRコース志望者の高校2年生112名が参加しました。

 「課題研究」とは、Rコースに所属している文系の生徒全員が受講する大学のゼミのような講座です。社会的課題を自分で見つけ出すところから始まり、自分ならではの解決策を提案し、1万字程度の論文にまとめて、クラス中発表で議論を重ねて。「答え」がひとつではないだけではなく、「問い」自体も自分で見つけ出さなければなりません。その過程で、当たり前だと思っていた自分を取り巻く環境や、この世界のどこかで救いを求めている人々のことを見つめ直してきました。高3Rコースは受験勉強がない代わりに、大学0年生として知っておくべき論文の書き方や、「世界に通用する18歳」として必要な社会の見方などを身に付けています。

 一年間の集大成である今回の発表会は、優秀者の発表を見るだけではなく、意見交換や議論を重ねることで認識を深めたり知見を広げたりすることを目標とし、発表者と聴衆が相互に発言をする双方向の発表会を目指しました。高校2年生からの鋭い質問に、高校3年生がインタビューや先行研究の調査によって得た知見から丁寧に説明する場面も数多く見られました。

 また、発表や質問だけではなく、司会やタイムキーパー、記録係などを全て高3生徒に任せた運営としましたが、各人が自分で考えて行動することにより、スムーズな進行となりました。さらに、今回は完全ペーパーレス化を図り、発表者のアブストラクトをPDFで配信したり、自前のデバイスで感想や意見を打ち込んで発表者にフィードバックしたり、今までとは異なる形での開催となりましたが、生徒たちは手慣れた様子で使いこなしていました。