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2021/09/03

高文連石狩支部文芸コンクール4名入賞、全道大会出場決定!

北海道高等学校文化連盟第17回石狩支部文芸コンクールの審査結果が発表され、本校生徒4名5作品と文芸誌『慶』が入賞、10月に開催される全道高等学校文芸研究大会への出場が決まりました。


【小説部門】優良賞 清水綾乃「遠花火」

【評論・随筆部門】優秀賞 三浦真桜「継承される記憶(『遠野物語』評論)」

【詩部門】優良賞 清水綾乃「待つ」

      優良賞 小島なごみ「夢から覚めたら」

【短歌部門】優良賞 原田佳苗「過去は過去変えられないと言う君の解いてる単元時制の一致」
【文芸部誌部門】推薦 立命館慶祥高等学校『慶』第14号


本校に文芸部はありませんが、生徒の文芸創作活動の発表の場として2017年12月に文芸誌『慶』が創刊、今年7月に第14号が発行されました。編集長は小山杏樹さん(高校2年生)が務め、中高生約20名が小説・随筆・詩・書評・漫画などをペンネームで発表しています。執筆生徒の本名は教職員にすら明らかにされておらず、謎に包まれた文芸創作集団として三年以上にわたって活動してきました。札幌市民交流プラザで開催された「アートボランティアウィーク」に出展、北海道内最大の文学イベント「文学フリマ札幌」に出店、文藝春秋社主催の高校生直木賞にも参加するなど、学校内外で活発に活動しています。今回入賞した清水さんと三浦さんと小島さんは立命館慶祥中学校在学時から『慶』の執筆メンバーとして作品を発表してきました。入賞した生徒の喜びのコメントを紹介します。


清水綾乃さん(2年生)
「2年連続で小説部門・詩部門の二部門で賞をいただくことができて、本当に嬉しく思います。小説『遠花火』は、高校生でいられる内に書こうと思ってあたためていた文章でしたので、それが評価されて報われた気持ちになりました。反対に、詩『待つ』は机に向かって座っているときにふと思いついた一節が始まりなので、創作は不思議なものだと改めて感じています。本校の文芸誌『慶』への投稿をはじめ、詩誌に掲載される詩やさまざまな文学賞への応募など、自らの創作において活動の場を広げることが今は本当に楽しいです。やはりその中でも、私がここまで書き続けられたのは、文芸誌『慶』とその読者様の存在が大きく、感謝してもしきれません。これからも、自分の表現を突きつめた創作と文字の向こう側にいる相手をうまく呑み込めるような創作を折衷して、文芸に向き合っていきたいと思います。」


三浦真桜さん(2年生)
「今回書いた評論は下準備に力を入れたものなので、優秀賞をいただけたことはこれまでの努力が評価されたようでとても嬉しく思います。里見先生に紹介してもらった遠野物語に関する資料に幾度も目を通し、一年かけて知識を吸収しました。内容が難解なものも多く、また遠野物語から引き出せるものがなかなか見つからず途中で挫折しそうになっていたので書き上がったときは安心しました。次はもっと焦点を絞り、独自の解釈を展開することを目標に頑張ります。」


小島なごみさん(1年生)
「高校生になって初めて賞をいただきました。本当にありがとうございます。新型コロナウイルスが蔓延してからというもの、私は不安な気持ちをすべて詩にぶつけるようにして書き続けました。昨年に続いて自分の書いた詩を評価していただき、とても嬉しいです。今回の受賞を糧に、これからも筆をおくことなく創作に励みます。」

原田佳苗さん(2年生)
「この度、短歌で初めて入賞することができ、大変光栄に思います。また、いつも短歌の情報や私の創作にアドバイスを下さる国語科の里見先生、私の歌を選んで下さった審査員の方々に感謝しています。今回、私は初めて景色ではなく心情をメインに歌に乗せてみました。マイナスな心情を詠むのは難しかったですが、高校生活に合っていて良い一首ができたと思います。私は短歌を始めたばかりですが、慶祥にはもっと前から小説や詩などを書いている仲間がおり、積極的に意見をもらって良い刺激を受けています。今年度中には短歌、俳句だけではなく詩にもチャレンジしてみようと思います。」


★立命館慶祥中学校・高等学校文芸誌『慶』の主な活動歴★

・2017年度

12月9日、中学1年生5名により編集部発足、創刊号発行。3月、第2号発行。

第12回「ふるさとを詠う」短歌コンクール【審査員特別賞】竹山結『東京に千歳に函館ふるさとはいつでもそこにあるよ私も』

第13回日能研文学コンクール【佳作】寺田ふう『Butterfly Effect』

第19回創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト【児童健全育成推進財団賞】梶浦拓音『ネコミチとさくら色のきっぷ』


・2018年度

第3~5号発行。第3号を立命祭で配布。

第56回有島青少年文芸賞【佳作】梶浦拓音『あさってのいろ』

第29回伊藤園お~いお茶新俳句大賞【佳作特別賞】寺田ふう『冬の日は寂しさ漂う水族館』


・2019年度

第5~9号発行。

4月 第5.5号(新入生歓迎号)発行、新中学1年生に配布。

5月 札幌市民交流プラザにて「アートボランティアウィーク」に出展。

7月 さっぽろテレビ塔にて「第4回文学フリマ札幌」に出店。

7月 立命館慶祥中学校の小学生向けイベント「サマースクール」にて、文芸誌『慶』編集部員が「夏のストーリー創作講座」の講師を務める。

第57回有島青少年文芸賞【佳作】寺田ふう『再会』


・2020年度

第10~13号発行。第7回高校生直木賞全国大会出場(代表生徒:小山杏樹)

第16回石狩支部文芸コンクール小説部門【優良賞】清水綾乃『告別四季』

第16回石狩支部文芸コンクール評論・随筆部門【優良賞】三浦真桜『日常に潜む恐怖(『羆嵐』書評)』

第16回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『詩の裏返し』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『詩の裏返し』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール文芸部誌部門【銅賞】立命館慶祥高等学校『慶』第10号

第9回鎌倉文学館こども文学賞【入賞】小島なごみ『追憶』

第58回有島青少年文芸賞【佳作】清水綾乃『涙に色があったなら』

第17回高岡・山町ポエム大賞【奨励賞】清水綾乃『ぎゅっと』


・2021年度

第14号(立命祭特別号)発行、1冊300円で販売。第8回高校生直木賞全国大会出場(代表生徒:三浦真桜)
第17回石狩支部文芸コンクール小説部門【優良賞】清水綾乃『遠花火』

第17回石狩支部文芸コンクール評論・随筆部門【優秀賞】三浦真桜『継承される記憶(『遠野物語』評論)』

第17回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『待つ』

第17回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】小島なごみ『夢から覚めたら』


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