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2021/10/11

高校女子テニス部 新人戦全道大会で2年連続の団体戦3位入賞!

 10月5日(火)~8日(金),苫小牧市緑ヶ丘公園庭球場を会場として,第43回北海道高等学校秋季テニス大会(新人戦全道大会)が開催されました。

 新型コロナウィルス感染症対策のため,無観客試合,さらには公式練習の中止,声による応援禁止,他校との接触自粛等,厳戒態勢の中で大会が始まりました。会場には登録メンバーの菅野(2C),藤井(2C),金沢(2E),石黒(2F),宮田(2H),藤田(1B),浅野(1C),中村(1C),佐藤(1D),妹尾(1I)のみが入場を許可され,試合に臨みました。

 どれだけ練習してきても必ず緊張を伴う大会初戦。その2回戦が始まる直前に,ベストを尽くそうと全員が手に「集中」という文字を刻んでメンタルを整え,ジュニア選手を複数擁する道東の強豪校にぶつかっていきました。シングルス出場の菅野,石黒,浅野は安定したテニスで完勝。ダブルスで出場した宮田・中村ペアは,声を出し,笑顔で戦うことにより普段通りの力を出し,ジュニア選手のペアを相手に立派に勝ち切りました。また,金沢・藤井ペアも2年生ペアとしての意地を見せ,これまでの練習の成果を発揮して接戦をものにしてくれました。結果,5-0で勝ち上がりました。

 準々決勝では,札幌地区の全国出場常連校と対戦。シングルスでは菅野が粘り続ける相手に苦戦して一進一退。石黒は相手校エースと当たり敗戦。浅野は善戦するもののリードを奪えない展開。そんな中,ダブルスの宮田・中村ペアが前試合の勢いを保って圧勝。そして,菅野も長い試合をタイブレークで勝利して2-1となり,勝負の行方はダブルスの佐藤・妹尾ペアに託されました。1年生ペアとしては非常に明るく,そして楽しくプレーをしてくれて力を出し切り,逆転で貴重な勝利を挙げてくれました。浅野の試合は打ち切られ,3-1で準決勝に進出しました。

 準決勝はこれまでも全道大会で対戦を重ねてきた札幌の強豪校と対戦。常に接戦を演じており,今回も予想通りの激闘となりました。オーダーを組み替えて,シングルスでは佐藤,金沢,浅野を起用。全道トップレベルの選手を相手に,佐藤は必死に応戦するも敗戦。金沢はリードを許す劣勢が続くものの,粘りに粘って長い試合を継続。その間に,浅野は隙のないプレーにより勝利を収めてくれました。ダブルスの石黒・宮田ペアは,会場全体に響き渡る声を出して非常に実力ある相手を圧倒して完勝し,チームに勢いと勇気を与えてくれました。これで2-1となり,勝負はダブルスの菅野・中村ペアにゆだねることとなりました。お互いに一歩も譲らない気持ちの入った緊張感あふれる長い試合。最終的にはタイブレークにまでもつれ込みましたが,エース菅野が中村をうまくリードし,中村はその期待に応えて立派に勝ち切り,結果3-1で見事に決勝進出を果たすことができました。

 ナイトゲームとなった決勝の相手は,札幌支部地区大会の決勝の時と同じ第1シードの優勝候補校。シングルスは菅野,金沢,藤井,ダブルスは石黒・宮田ペア,浅野・中村ペアで臨みました。エース菅野は相手のエースと互角に戦い,我慢と攻めを織り交ぜた熾烈な展開。金沢は地力に勝る相手に完敗。しかしながら,ベストは尽くしてくれました。そして,ダブルスの2ペアも接戦を繰り広げましたが,最後は相手に押し切られて非常に惜しい敗戦。菅野,藤井の試合は途中打ち切りとなり,0-3で敗れました。ゲームスコアから見ると,1か月前の地区大会の時に比べてかなり善戦した選手たちを誇りに思います。

 最後に順位決定戦。ここ数年,全国大会でも上位進出を果たしている札幌の強豪校と対戦。勝てば全国大会出場,負けたら夢が破れるという,慶祥テニス部の選手たちにとって一世一代の試合となりました。シングルスの佐藤,金沢が気合の入ったストロークで応戦するも,それぞれ敗戦。早くも窮地に立たされましたが,ダブルスで石黒・宮田ペアが周囲を飲み込むような元気なプレーで,またしても難敵を相手に完勝。菅野・中村ペアも先輩,後輩がうまくかみ合い,見事に接戦をものにして,最後はシングルスの浅野に全てをかけることになりました。浅野はその期待を背負い,スコアを離されることなく粘り続けましたが,最後は実力に勝る相手に力尽きました。結果2-3で敗戦,彼女たちの全国大会出場の夢が消えた瞬間でした。

 試合直後,1年生で重責を担った浅野の目からはたくさんの涙が流れ落ちていました。美しい,大成長の涙です。そして,なぜか他の全ての選手たちの目には涙がありませんでした。それは,悔しさよりもチーム全員で実力を出し切った充実感で満ちていたからだと確信しています。なぜならば,明らかに彼女たちは,今大会で普段以上の力を出し切っていたからです。限られた条件のもとで精一杯練習し続け,個々の壁をいくつも必死に乗り越え,弱点だったメンタルタフネスを学習し,実践し,そして臨んだこの大会。全ての経験が,今後の人生の糧となってくれると信じています。

 個人戦は,ダブルスで菅野・石黒ペアが全道ベスト16,宮田・浅野ペアが2回戦敗退,シングルスで菅野が全道ベスト16という結果で大会を終えました。 立命館慶祥高校テニス部の応援のためにメッセージを送ってくれた卒業生やテニス部関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。また,日頃の部活動に協力,応援してくださっている全ての方々に心より感謝申し上げます。今後とも立命館慶祥高校テニス部にご声援をいただければ幸いです。