学校生活

2021/11/25

座間味コース「世界が恋する座間味の海」へ

 都香貴央くん(現在カナダ留学中)の発案した座間味コースは、座間味島に3泊(フェリー乗り継ぎのため那覇2泊)し、海の美しさとマイクロプラスチックによる海洋汚染、米軍が最初に上陸した地における第二次世界大戦時の歴史について学ぶ研修でした。

 事前研修では班ごとにこの2つのテーマについて調べ発表し、改めて自分たちの目で見て確認したいことを決めて出発しました。この時点では、きれいな海でのんびりしたいと漠然としたイメージのみの参加者が多かったように感じます。

 2日目、ようやく座間味島に到着し、まずひとつめのマリン体験。どの生徒も海と空の色の美しさ、サンゴや魚、ウミガメが自分たちのすぐそばを泳いでいることに感動していました。3日目は海洋プラスチック汚染について、島外から専門家を招いての講義の後、実際にビーチでゴミ拾いをしました。前日美しい海を体験した後なので、ビーチに打ち上げられているさまざまな生活ごみ(漁網もあります)や外国から流れ着いたもの、予想よりずいぶんと細かく摩耗したプラスチックの多さに驚きました。

 戦争の歴史について、こちらも島外から講師を招いて、ご家族から聞かれたという米軍上陸から集団自決にいたるお話を聞き、午後は島内の戦跡をめぐりました。事前研修において、ある程度自分たちで調べてはいましたが、現地で自分たちが実際に見て・聞いて・感じる戦争の爪痕に、言葉が出なくなっていたようでした。

 事後研修では、それぞれのテーマを検証した結果について写真を用いたレポートを作成する予定です。

以下、生徒の感想の一部です。


「宿泊先の宿や島で会う人々全員の人柄の良さにとても感動した。自分自身が成長したと感じるような研修になった。」


「座間味島の貴重な自然が保持されていくには、プラスチック問題について伝え・発信していく努力がとても大切であることを知りました。また、国民同士で集団自決をしたり、殺しあったりした悲惨な過去をもつ島であるという事実を肌で実感することができました。」