学校生活

2021/11/27

石川コース「歴史とアートの街金沢と奥能登伝統文化」の旅

 生徒が提案・企画をして実現した石川コースは、「加賀百万石の栄華を誇る金沢の歴史と伝統文化、奥能登の伝統に触れる」がテーマでした。

 早朝の札幌駅から長い鉄路の旅を経て金沢に到着、和倉温泉、能登島、輪島、珠洲を巡る、文字通り「石川づくし」の旅となりました。

 金沢は、戦災をほとんど受けず、加賀城跡と兼六園を中心に城下町の町並みが残る街です。茶屋街、武家屋敷、寺社の地区の町並も美しく、街全体が古今のアートであふれ、市民の伝統工芸や芸術への誇りと気概を感じました。自主研修では、水引、金箔細工、九谷焼、和菓子作り体験、着物で茶屋街を巡るなど、全員が伝統工芸体験をしました。国立工芸館、21世紀美術館、金沢市立博物館を巡った生徒も多くいました。

 奥能登では伝統の祭りや輪島塗などの工芸を大切にする心に触れました。祭りで使われる行燈の「キリコ」は漆塗り、金箔を施した壮観なもので、職人のこだわりと祭りへの想いが感じられました。白米千枚田では、「あぜのきらめき」というイベントで、田んぼの畔道が「ペットボタル」という6色に変化するLEDで演出されていました。春夏は自然の風景、秋冬は雪景色と、エコな工夫を凝らした観光資源として観光客を誘致しているようです。

 4つのホテル・旅館に宿泊したのもこのコースの特徴でした。金沢ではシティホテルに宿泊、和倉温泉と輪島の温泉旅館では、日本海の新鮮な魚介類と日本海を望む温泉を楽しみました。和倉温泉の旅館の女将さんのお孫さんが本校生徒という偶然もあり、ご厚意で能登の伝説をモチーフにした太鼓を披露してくださり、温かいおもてなしに触れました。

 健康と安全第一の研修旅行は、感染予防など若干の制約はありましたが、参加生徒は自主的に、協力的に日程をこなしました。高校時代の思い出に残る旅、学びや体験の多い研修になったようです。