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2022/01/11

全国高等学校文芸コンクール優良賞!「創作はやめられない」

 第36回全国高等学校文芸コンクール(全国高等学校文化連盟および読売新聞社主催)の審査結果が発表され、小説部門で本校の清水綾乃さんの「遠花火」が優良賞を受賞しました。清水さんは昨年12月に東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された表彰式に出席、批評家の若松英輔氏による記念講演を聞き、講評会では道外の文芸部の高校生と交流するなど、刺激的な学びの機会となったそうです。清水さんの受賞作「遠花火」はすでに全道高等学校文芸研究大会作品コンクールで優秀賞を受賞、今年東京で開催される第46回全国高等学校総合文化祭に北海道代表文士として出場することが決まっています。

 本校に文芸部はありませんが、生徒の文芸創作活動の発表の場として2017年に文芸誌『慶』が創刊、昨年7月に第14号が発行されました。中高生約20名が小説・随筆・詩・書評・漫画などをペンネームで発表しています。執筆生徒の本名は教職員にすら明らかにされておらず、謎に包まれた文芸創作集団として4年以上にわたって活動してきました。清水さんは、『慶』創刊号から最新号までほぼ毎号作品を発表、毎回様々なジャンルに挑戦することで表現の幅を広げ、文体を磨きあげてきました。受賞作「遠花火」は、『慶』第15号に全文掲載される予定です。ご期待ください。清水さんの喜びのコメントを紹介します。


清水綾乃(高校2年生)

「全国高等学校文芸コンクールという、全国最大規模の文芸大会において入賞できたことを光栄に思います。また、その表彰式を通して得た経験は非常に刺激のあるものでした。若松英輔先生の講演では、『自分らしい創作とはなにか』『読むとは、書くとはなにか』などと、あえて踏みこむことのない疑問に思考を巡らせることができました。また、その後の部門別の講評会では、審査員の方から直接講評をいただいたり、ものすごい熱量をもって創作に励んでいる高校生の言葉を聞いたりすることで、今までの自分がいかに中途半端な創作をしていたかを思い知りました。その時感じたのは挫折ではなく、まだまだ成長できるのだという嬉しさで、それに気づいたとき、自分にとって創作はやめられないものなのだと思いました。将来どのように創作活動を続けていくかはまだ考えていませんが、自分が心地よいと感じる距離を保って、創作に向き合い続けることが出来たら幸いです。ありがとうございました。」


★清水綾乃さんのコンクール受賞歴(抜粋)★

第16回石狩支部文芸作品コンクール小説部門【優良賞】『告別四季』

第16回石狩支部文芸作品コンクール詩部門【優良賞】『詩の裏返し』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール詩部門【優良賞】『詩の裏返し』

第57回有島青少年文芸賞【佳作】『涙に色があったなら』

第17回高岡・山町ポエム大賞【奨励賞】『ぎゅっと』

第39回北海道高等学校数学コンテスト【北海道高等学校算数数学教育会長賞】

第17回石狩支部文芸コンクール小説部門【優良賞】『遠花火』

第17回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】『待つ』

第57回岐阜市文芸祭【佳作】『成長痛』

第19回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール小説部門【優秀賞】『遠花火』

第23回全国高等学校文化連盟北海道・東北文芸大会青森大会出場

第36回全国高等学校文芸コンクール小説部門【優良賞】『遠花火』


★立命館慶祥中学校・高等学校文芸誌『慶』の主な活動歴★

・2017年度

中学1年生5名により編集部発足、創刊号および第2号発行。

第12回「ふるさとを詠う」短歌コンクール【審査員特別賞】竹山結『東京に千歳に函館ふるさとはいつでもそこにあるよ私も』

第13回日能研文学コンクール【佳作】寺田ふう『Butterfly Effect』

第19回創作童話・絵本・デジタル絵本コンテスト【児童健全育成推進財団賞】梶浦拓音『ネコミチとさくら色のきっぷ』


・2018年度

第3~5号発行。

第56回有島青少年文芸賞【佳作】梶浦拓音『あさってのいろ』

第29回伊藤園お~いお茶新俳句大賞【佳作特別賞】寺田ふう『冬の日は寂しさ漂う水族館』


・2019年度

第5~9号発行。

札幌市民交流プラザにて「アートボランティアウィーク」に出展。

さっぽろテレビ塔にて「第4回文学フリマ札幌」に出店。

立命館慶祥中学校の小学生向けイベント「サマースクール」にて、文芸誌『慶』編集部員が「夏のストーリー創作講座」の講師を務める。

第57回有島青少年文芸賞【佳作】寺田ふう『再会』


・2020年度

第10~13号発行。

第7回高校生直木賞全国大会出場(代表生徒:小山杏樹)

第16回石狩支部文芸コンクール小説部門【優良賞】清水綾乃『告別四季』

第16回石狩支部文芸コンクール評論・随筆部門【優良賞】金石紗朋『今日は二度と訪れない』

第16回石狩支部文芸コンクール評論・随筆部門【優良賞】三浦真桜『日常に潜む恐怖(『羆嵐』書評)』

第16回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『詩の裏返し』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール評論・随筆部門【優良賞】金石紗朋『今日は二度と訪れない』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『詩の裏返し』

第18回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール文芸部誌部門【銅賞】立命館慶祥高等学校『慶』

第10号第9回鎌倉文学館こども文学賞【入賞】小島なごみ『追憶』

第58回有島青少年文芸賞【佳作】清水綾乃『涙に色があったなら』

第17回高岡・山町ポエム大賞【奨励賞】清水綾乃『ぎゅっと』


・2021年度

第14号(立命祭特別号)発行、300円で販売。

第8回高校生直木賞全国大会出場(代表生徒:三浦真桜)

第17回石狩支部文芸コンクール小説部門【優良賞】清水綾乃『遠花火』

第17回石狩支部文芸コンクール評論・随筆部門【優秀賞】三浦真桜『継承される記憶(『遠野物語』評論)』

第17回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】清水綾乃『待つ』

第17回石狩支部文芸コンクール詩部門【優良賞】小島なごみ『夢から覚めたら』

第17回石狩支部文芸コンクール短歌部門【優良賞】原田佳苗『過去は過去変えられないと言う君の解いてる単元時制の一致』

第57回岐阜市文芸祭【佳作】清水綾乃『成長痛』

第19回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール小説部門【優秀賞】清水綾乃『遠花火』

第19回全道高等学校文芸研究大会作品コンクール文芸部誌部門【銅賞】立命館慶祥高等学校『慶』

第23回全国高等学校文化連盟北海道・東北文芸大会青森大会出場(清水綾乃)

第36回全国高等学校文芸コンクール小説部門【優良賞】清水綾乃『遠花火』

第16回北海道小・中・高生短歌コンテスト【優秀賞】鈴木雛乃『百円のラムネのびんから見る夜空朱色の花火とじこめた夏』


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