進路指導方針

進路指導方針

「それぞれの路へ、多様な進路をサポート」

 進路とは何でしょうか。自分がこれから進む路(みち)。つまり、将来のことを考える、その支援をするのが進路指導であり、それが私たち進路部です。
 慶祥中学の生徒はどこの高校に行こうかと考える必要はありません。その代わり、今したいこと、今何ができるのか、高校で何がしたいのかについて考える時間がたくさんあります。
 慶祥高校では、多くの生徒が今したいこと、できることに加え、どこの大学に行きたいかについて考えます。大学は立命館大学へ行くのか、他の大学にやりたいことがあるのか。立命館大学へは学内推薦で行けます。つまり、偏差値の競争から解放され、自分の興味の赴くままに探求・研究に打ち込み、大学での学びを意識して調べ学習を進め、外部で発表したり、本校のSSHや国際プログラムを使ったりして多様な経験を積むチャンスがあります。難関大学を目指すならば、SPコースはその意志を支えるための体制を整えています。
 よくある進路指導に、将来何になりたいのか、そのために今何を勉強すればよいのか、という逆算の発想があります。しかしそれは、中学生や高校生にはいささか酷に思えます。目まぐるしく変貌し、大人でさえも先を見通すことが困難なこの時代です。ならば、今できること・したいことをベースに、どこの大学へ進学しようかと、具体的に進路を考えることも決して愚かな方法ではありません。興味関心に沿って自分を高め、時の流れを読み取って自分の能力を発揮するチャンスを見つけることができるようになってほしい思います。
 本校では立命館大学の先生方や他大学の先生方をお招きして、大学での学問について触れる機会があります。これは、学んでみたいことを見つけるサポート体制の一部です。本校に散りばめられているたくさんのチャンスから、自分の進む「路」を見つけてください。
 さて、君の興味はどこへ向かうのでしょうか。大学という学びの場でしょうか。SSHの取り組みによって科学の世界へ導かれていくのでしょうか。それとも、国際プログラムの参加を境に見たことのない景色、見たこともない人々や文化・価値観に惹かれて海を越えていくのでしょうか。
 多様性こそ力、そう信じる立命館の附属校として、多様な進路を私たちは応援します。

橋谷先生

進路部長 橋谷陽介