立命館慶祥高等学校では,慶祥のSSHプログラム・カリキュラムに基づき様々な授業や研究などを実施しています。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
立命館慶祥高等学校では,慶祥のSSHプログラム・カリキュラムに基づき様々な授業や研究などを実施しています。
生徒全員
科学や科学を活用した技術(以下,科学技術)の発見,発明,開発の歴史的な経緯, 科学技術と社会との関連を題材に学習します。また,科学技術そのものや科学技術と社会 との関連について研究する「基礎課題研究」などを行います。
物理,化学,生物,地学の4領域でそれぞれ大学教員等の講師を招き,慶祥高校にて授業を実施します。
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SSDayI(現代科学Iサイエンスチャージ)の詳細その1はこちら
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SSDayI(現代科学Iサイエンスチャージ)の詳細その2はこちら
知識を組み立て,整理し,発表する力を養います。
物理,化学,生物の領域から各自一つ選択し,各領域であらかじめ指定されたテーマを掘り下げて調査,まとめ,発表します。夏季休業,冬期休業を利用して行います。
物理基礎,化学基礎,生物基礎で扱う科学技術の題材を,現代社会との関わりについて,理科,社会の教員が授業を行います。
理系生徒
高2年理系生徒を対象に「現代科学II」を実施し,科学技術の現代における活用と理科の各科目の関連について学習します。また,科学技術や社会との関連について「グループ課題研究」を行い,グループで協働的な研究を進める態度を身につけます。
物理,化学,生物,地学の4領域でそれぞれ大学教員等の講師を招き,慶祥高校にて授業を実施します。
SSDayII(現代科学IIサイエンスチャージ)の詳細はこちら
自然科学と社会との関わりを,生徒自身のキャリアに照らして考える授業です。本校の卒業生を講師に迎えて講演会,個別レクチャーを行います。大学の専門性とキャリアについて,理系学部の大学生活や大学生から見た進路情報などを生の話で聞き,生徒は自己の進路選択に役立てます。
課題を認識し,解決方法を考え,その成果を発表する力を養います。題材は物理,化学,生物の領域から各自一つ選択し,各領域であらかじめ指定されたテーマを掘り下げて調査,まとめ,発表します。夏季休業,冬期休業を利用して行います。
「科学コミュニケーション研究」 北海道大学の研究者を訪問し,サイエンスライターとして研究室の先生や研究についてインタビューを行います。それを紹介記事にすることをとおして,科学と社会との繋がりを考えます。
「理科実験」
夏季休業,冬季休業を利用して物理,化学,生物の分野から1分野を選んで,課題研究を行います。
科学技術に関した言語活動を英語で行うことで,国際的なコミュニケーション手段としての英語の活用能力を伸ばします。日本人とネイティブの語学教師の連携により授業を行っています。
(1)理科の授業で学習する内容(物理・生物・化学・地学)に関する英文テキストを精読し(input)その内容を理解・要約・分析したうえで(intake)それを英語で発表する(output)。
(2)理科の授業で取り組んでいる研究内容について,英語でレポートをまとめ,リハーサルを重ねた後に発表する。
(3)上に挙げた目標を達成するために必要な英語スキルを身に着け,授業における様々な言語活動を通して,それらのスキルの向上を図る。
(4)12月にクラス内で全グループのパワーポイント発表を行い,相互評価を行った後に,その中から優秀なものを2月の高校英語フェスティバルにおいて高1高2の全学年生徒の前で発表する。
立命館SSコース
高校3年生の立命館SSコース(立命館大学理系学部進学を想定したコース)を対象とした授業で,科学技術および科学技術と社会との関連について調査実験 観察による研究を行い,科学と社会との関係について学びます。
大学の文系ゼミで行われている手法を取り入れています。科学に関する新書の一部を要約し,課題点を挙げてそれに対して討論を実施。ひとつの結論にまとめずに、「議論すること」「内省すること」ができる力を養います。
<授業で利用した書籍の例>
ブレイクスルーの科学者たち(PHP新書)
疑似科学入門(岩波新書)
3.11複合被災(岩波新書)
不完全な時代(角川oneテーマ21)
慶祥中学校サマースクール(8月)補助員,青少年のための科学の祭典(11月)のデモンストレーターなどをとおして科学を人に伝える意義を学び,コミュニケーション能力を身につけます。
課題研究の中間報告,口頭発表,論文作成の手法を学びます。「SS研究II」のSS課題研究で行っている生徒自身の研究に反映できるようになるのが目標です。
(1)「課題の見つけ方」「研究計画の立て方」「実験観察の進め方」「研究成果のまとめ方」「発表のやり方」の順を追い,課題研究の進め方を確認します。
(2)国立情報学研究所が運営する日本語論文検索“CiNii”(サイニィ)で生徒自身の課題研究の先行研究例を調べるとともに,先行研究論文の1つを読み込み,整理して口頭発表で紹介します。これにより研究成果を論文にし,発表する過程を体験的に学び,自身の課題研究のまとめ,発表に役立てます。
実践的な「SS課題研究」に取り組むほか,外部の科学研究発表コンクールに応募したり,「SSH課題研究発表会」として大学教員を招いた発表会を実施します。
大学のゼミのように,ひとりひとりの生徒が担当の指導教員のアドバイスを受けながら,その研究成果を論文にまとめます。
<これまでの研究テーマ例>
物理:スターリングエンジンの出力評価,自然放射線の測定,垂直軸型風車
化学:酸性雨による植物への影響,過冷却,高性能燃料電池の開発
生物:カビのストレス応答,ミナミヌマエビの体色変化,アレロパシーが発芽に及ぼす影響
物理,化学,生物,地学の領域の実験を理論の学習を含めて行います。幅広い科学的な視野をもつことを目指しています。
<授業例>
物理:半減期,位相差によるアクティブ消音,分光器の製作と観察
化学:過冷却,蛍光,色々な電池
生物:維管束を縦から見る,藍藻・ケイ藻の観察
地学:深層海流・エルニーニョ,雲を作る,サハラ,有珠山,新燃岳の鉄分
科学技術に関した言語活動を英語で行うことで,国際的なコミュニケーション手段としての英語の活用能力を伸ばします。また,SS課題研究の先行研究で英語 論文を読み,自身の研究成果を英語で発表したり,英語で論文を書くなどの授業を行います。
※上記に記載した授業名や内容は,過去に行ったものです。今年度は変更となる場合があります。立命館慶祥ではスーパーサイエンスハイスクールの活動の一環として,国際的に通用するコミュニケーション能力の育成のためにSSH海外研修を行っています。
グローバルな視野で物事を考える態度と科学分野での高い国際的コミュニケーション能力の育成,および英語での会話やプレゼンテーションによる表現力の育成が目的です。
研修先と概要
・旅 程:8月(シンガポール) 11月(慶祥高校)
・参加生徒数:慶祥6名 長岡京6名 NJC12名
・概 要:NJC(シンガポール)と立命館慶祥高校,立命館高校の3校が協同で,3つのテーマ「ジカウイルス」「ヒートアイランド」「エアロゾル」について課題研究を行いました。8月のNJC来校には慶祥から2名が参加し,合計36時間以上を費やして研究を行い,最終日には今後の展望も含めて中間報告を行い増した。
11月にはNJCから慶祥高校と立命館高校に12人が来校し,8月のNJC訪問から各個人で続けていた課題研究について交流をしました。慶祥高校では特に火山をテーマに課題研究以外にも有珠火山研修も行い,慶祥生にとっても貴重な体験となりました。その他にも様々なプログラムが組まれ,3校ともに実りある交流となりました。
2016.11.17 NJC(シンガポール)と共同課題研究を行いました
2016.11.15 NJCと共に,有珠火山研修を行いました。
2016.08.10 SSH シンガポール海外研修
・旅 程:2015年7月19日(日)~26日(日)(7泊8日)
・参加生徒数:3名(高1学年・高2学年理系・高3学年立命館コース)
・概 要:ハワイ島で開催された2015 Pacific Astronomy and Engineering Summit (PAES) (2015年7月20~24日)に3名の生徒が参加しました。
PAESは,ハワイ大学が主催する天文工学を中心とした自然科学について世界各国から高校生が集まり,研究発表,ワークショップ,自然観察などを共同で実施するものです。
日本・中国・インド・カナダ・ハワイの高校生が総勢20名以上集まりました。
毎日,朝7時前~夜9時過ぎまで,多くの取り組みを通してたくさんの議論を重ねてきました。プログラムはすべて英語で行われ,宿泊はハワイ大学の学生寮で他国の生徒と相部屋で過ごしました。生徒たちはこれまで体験したことのない,ハイレベルな活動に戸惑いも見られましたが,この経験を生かして大きく成長する決意を持って帰国しました。
高校 SSH ハワイ2015PAES海外研修報告
・旅 程:2015年8月13日(木)~19日(水)(6泊7日)
・参加生徒数:5名(高1学年・高3学年立命館コース)
・概 要:ハワイ島で開催された2015 Pacific Astronomy and Engineering Summit (PAES) (2015年7月20~24日)に3名の生徒が参加しました。
韓国で開催されたThe 8th Korea Science Academy Science Fair(KSASF 2015) (2015年8月14日~18日) に5名の生徒が参加しました。
KSASF 2015とは,韓国の科学技術研究機関KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology) の付属校であるKSA(Korea Science Academy of KAIST) が実施する国際高校生研修プログラムです。大学及び研究機関などの研修,現地および世界各国から参加する高校生による科学プレゼンテーションで発表討論を行いました。
行事の中心は,環境,エネルギーなどの調査研究を発表する高校生による科学プレゼンテーションです。
その他,科学調査,科学競技,特別講義,KAIST施設見学,文化交流などを行ないました。
大学,研究機関,企業で活躍する方を招いた講演を年に数回実施します。
先端科学技術の現状と,招聘した有識者の方々の考えに触れることで,生徒たちが自然に対する幅広い興味・関心を高め,主体的に学習する意欲が刺激されることを期待しています。
講 師:(株)サイアメントCEO 瀬尾拡史氏
日 時:2017年4月22日(土)
場 所:本校 アリーナ
対 象:慶祥高等学校全学年
講 師:内閣府参与 加藤康子氏
日 時:2016年9月30日(土)
場 所:本校 アリーナ
対 象:慶祥高等学校全学年
講 師:北海道大学理学研究院 特認准教授 藤吉隆雄
日 時:2015年4月25日(土)
場 所:本校 アリーナ
対 象:慶祥高等学校全学年
講 師:植松電気 専務取締役 植松努
日 時:2014年9月30日(火)
場 所:本校 アリーナ
対 象:慶祥高等学校全学年
より発展した教育のため,立命館慶祥高等学校では立命館大学・および他大学,またそれ以外の企業や社会教育施設などとの連携教育も積極的に行っています。
立命館大学理系学部と連携し,大学教員による授業を実施するほか,生徒の課題研究や科学系部活動での研究等について大学研究室(教員・大学院生等)から深い指導を受けるために,メールやテレビ会議システム等の活用を推奨しています。場合によっては研究室へ行くことも。立命館大学進学者にとっては,大学進学後の学習イメージをしやすい環境です。
北海道大学等の大学および研究機関等と連携し,大学教員等を学校へ招聘して授業を実施するとともに,大学等の研究室訪問や研修を実施行っています。 課題研究や科学系部活動での研究等について必要に応じて大学での指導を受けることで,最先端の科学技術について生徒の興味関心,思考力や知識を高めます。
植松電機,雪印種苗,株式会社ユーグレナ,札幌市立青少年科学館等の企業・社会教育施設と連携し,講義・実験・実習・調査などを行ことにより実社会と関係の深い科学技術について生徒の興味関心を高め,思考力や知識を養っています。
立命館慶祥では高校・中学の科学系部活動にそれぞれ自然科学部をおき,高校ではさらに物理班,化学班,生物班に分かれて活動しています。この数年で物理・生物分野の科学系の部活動が活発になっていますが,2012年度からSSHの指定を受けたことを機会に,化学分野・中学部活動が誕生しました。活動団体としても若々しい集団で,既成概念にとらわれないチャレンジ精神にあふれた研究をしています。