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中学受験は必要?中学受験のメリットとデメリット

コラム

ドラマ「二月の勝者」が放送されたこともあり、中学受験が注目されています。2022年の首都圏中学入試の受験者数は過去最多となり、全国的に見ても中学受験は珍しいことではなくなりました。
ただ、うちの子に中学受験は本当に必要か、悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。

本記事では中学受験のメリットやデメリット、中学受験を目指すにあたって親はどのような覚悟をする必要があるのかなどを解説します。
また「うちの子はそもそも中学受験に向いているの?」と思っている親御さんのために、中学受験に向いている子どもの特徴も紹介します。中学受験を目指すかを決める参考にしてください。

中学受験は必要か?メリットを紹介

中学受験にはメリットもあればデメリットもあります。良い面だけでなく悪い面もふまえ、中学受験が必要かを決めるのが良いでしょう。

中学受験をするメリット4つ

中学受験における主なメリットを紹介します。

大学受験まで余裕をもって過ごせる

中学受験を行うような私立校は、中高一貫教育を行っています。高校受験がありませんから、余裕を持って大学受験期を迎えられます。

また私立校は公立校よりも学習の進度が早く、高校3年では大学受験の対策に充てられる授業内容になっています。大学附属の中学であればエスカレーター式に大学進学できます。
そのため高校受験や大学受験に充てる時間や労力を部活や習い事など、得意な分野に使うこともできます。

子どもに合った学校を選べる

私立中学は家庭の教育方針や子どもに合った教育理念の学校を選べるメリットがあります。中高一貫校はそれぞれに個性があり、自由度が高い学校もあれば厳格な学校もあります。

自主性を尊重させたり、英語に特化している学校などもありさまざまな特徴があるのです。子どもに合った学校を選べば、能力や個性をさらに伸ばすこともできます

目標を達成する力がつく

中学受験は小学3年生頃から準備が始まり長期戦になります。
勉強が計画通りに進まない、わからない問題が出てくる、模試の点数が上がらないなど、壁にぶつかってしまうこともあるでしょう。

ひとつひとつの困難を乗り越えることにより、自分でどうしたらよいのか考え、目標までやり遂げる力がつきます。
これからの長い人生で問題にぶち当たったときにも、中学受験の経験は役立つでしょう。

同じような学力や価値観の子どもと過ごせる

私立中学は学力や価値観が似た子どもが集まります。多種多様な子どもが入学する公立校と比べると、子どもたちの話が合いやすいですし、どんな子でもなじみやすい環境といえるでしょう。

また公立校では学力が低い子に合わせて授業を行うことは珍しくありません。レベルが高い子は物足りないと感じやすいですし、学力低下にもつながってしまいます。中学受験で私立中学を目指すほうが、学力や能力を伸ばせる可能はあるでしょう。

中学受験のデメリットは?

中学受験はメリットばかりではありません。考えられる主なデメリットを紹介します。

勉強が嫌いになることがある

学校だけの勉強では中学受験を乗り切ることはできません。高度な問題が解ける学力が必要になり、家庭学習や塾での勉強は必須になります。

  • ずっと勉強ばかりしている
  • 好きなことができない
  • 親に勉強を強いられる
  • がんばっているのに模試の成績があがらない

などの理由から、勉強が嫌いになってしまうことがあるのです。
さらに思ったように結果が出ないと、「自分はダメなんだ」と自信を失ってしまう危険性もあります。

お金がかかる

中学受験にはとにかくお金がかかります。進学塾に行くには月謝がかかりますし、交通費がかかる場合もあります。
さらに私立中学の授業料は高額ですし、入学金も必要になります。

令和3年の道内私立中学校の入学金平均金額は26.5万円、授業料や施設維持費などの年間額は約55万円とのこと。
公立中学は入学金も授業料も無料なので、私立中学は入学前も入学後も経済的な負担は大きくなってしまいます

ただし、私学は総じて面倒見が良いのが特徴です。
私学でしっかり勉強をみてもらえば、高校受験、大学受験の通塾と比較した場合むしろ安く済むケースがあります。

自由に使える時間がなくなる

塾や家庭学習に充てる時間が増えるため、子どもが自由に使える時間は減ってしまいます。
中学受験では学校では習わないような高レベルの問題が出題されるため、勉強中心の生活を送る必要があります

特に6年生になると塾での授業や模試の回数が増えるため、ほぼ自由な時間はなくなってしまうでしょう。
友達と遊ぶ、ゲームをする、テレビを見る、レジャーを楽しむなど、子どもらしいことができる時間が限られてしまうのです。

中学受験には親子ともに覚悟も必要

中学受験が必要かは、小学3年までには決めておきたいところです。
進学塾では小学3年生の2月ころから中学受験に向けてのカリキュラムが組まれており、小学4年には本格的に中学受験に向けての準備を始めるのが一般的だからです。

中学受験は「親の受験」ともいわれており、欠かせないのは保護者のサポートです。中学受験に向けての覚悟は子どもだけでなく親にも必要になってきます。

スケジュール管理が必要になる

どのように1日を過ごすのか、どのように家庭での学習を進めていくのか、親が子どものスケジュール管理をしてあげる必要が出てきます。子どもがやることをすべて自分で管理するには、まだ年齢的に難しいためです。

1日、1週間、1か月単位でスケジュールを組むことで計画的に過ごせるようになり、目標を達成しやすくなります。
そして、親自身のスケジュールを管理することも忘れてはいけません。
塾の送迎や学校説明会など、中学受験では親も忙しくなることは覚悟しておきましょう。

経済的な負担が大きくなる

中学受験はお金がかかるものです。経済的な負担が大きくなる覚悟も必要になります。中学受験が必要となると、まず学習塾に通わせるのではないでしょうか。
大手進学塾では授業料や講習、模擬試験などで年間50万円~100万程度はかかります。また家庭教師を付けたり個別指導塾に通わせたりすると、さらに費用は大きくなります。

また中学を受験するだけでも費用は発生します。本命1校だけでなく滑り止めなどで複数中学の試験を受けることが多いと思われますが、1校の受験料が2万円程度であっても5校受ければ10万円にもなってしまいます。

精神力が必要になる

中学受験には精神力がないと乗り切るのは難しく、思ったように子どもの成績が上がらないと、親はイライラしてしまうのではないでしょうか。

「もっと勉強しなさい」「どうして成績が上がらないの!」などと叱ってしまうと、子どもには勉強が嫌なものとインプットされてしまいます。

子どものモチベーションも下がってしまうでしょう。スムーズに行かないことがあっても、原因を見つけ対策を行い乗り切る精神力が親子ともに必要となります。

中学受験が必要か判断する方法を解説

「うちの子は中学受験に向いているの?」と、思ったことはありませんか? 中学受験を成功させやすいのはどんな子なのか、特徴を解説します。

勉強が好きで勉強する習慣がある子

勉強が好き=受験勉強が苦にならないことになります。
小さいころから勉強が好きな子は少ないかもしれませんが、1つでも得意な教科や興味がある教科があれば大丈夫。学ぶことが楽しいと思える感覚を知っているためです。
ほかの教科も理解できるようになれば、楽しく勉強ができるようになるでしょう。

また毎日学習する習慣を付けておくことも必要です。短時間でも良いので習慣化させてしまえば、毎日勉強するのが普通と感じるようになります。

食事や睡眠などいつものルーティーンの中に、「勉強」を自然と入れられるようになるのです。

好奇心がある子

好奇心がある子は、「なぜこうなるの?」「あれはどうなるの?」などと、自分で考える力をもっています。疑問があれば自分で調べて解決できるようにもなります。

結果、受験勉強でわからないことがあってもそのままにせず、理解できるまで何とかしようという姿勢になるのです。
好奇心がある子は知識や学力をつけやすいといえるでしょう。

自立している子

自立をしている子は「勉強しなさい」と言われなくても自分で中学受験の学習を進めることができます。
「今日は国語の勉強を〇〇の章までやる」など、自分で考えながらできるようにもなります。

親のサポートは必要ですが、なんでもかんでも親に頼りっぱなしではない子が、中学受験を成功させやすいです。

目的や目標を持っている子

「将来やりたいことのために〇〇中学に行きたい」「〇〇中学に入りたい部活がある」「〇〇中学に受けたい授業がある」など、自分の意志で中学受験が必要かを決めた子は目的に向かって頑張れるため、成功しやすいです。

一方挫折しやすいのは親に言われたから、友達も行くからなど、周囲に流されて中学受験を目指す子です。
最初は親が中学受験をすすめたとしても、子どもが「〇〇中学に行くんだ」という気持ちになれるよう、サポートしてあげましょう。

中学受験が必要かは親の覚悟と子の適正で決める

中学受験が必要かを決める際には、親がスケジュール管理や経済面、精神面などのサポートができるかを考えることが大切になります。

また中学受験にはメリットもデメリットもあります。親も子もマイナスの面を理解せずに中学受験を目指すのは、後悔する原因にもなるでしょう。
お子さんの性格や学習態度、家庭環境などをふまえて中学受験に向いていると思えれば、合格に向けての準備を始めるのがおすすめです。

ちなみに立命館慶祥の教員は、中学教員のプロでありながら、全国の大学入試について熟知しています。
様々な言語や方言を使い、生徒の視野を広げ、夢の探し方、実現の仕方を専門的にアドバイスし、6年間責任をもって指導します。

私学にはそれぞれの環境があります。人生の中で最も大切な時を過ごす時期を過ごす環境を是非見つけてください。

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