慶祥の「イマ」と「ミライの自分」を掘り起こすメディア

キーワードでさがす

人気のキーワード

閉じる

帰国子女枠で中学受験をする際の条件は?難易度や対策のポイント

入試関連

帰国子女の子どもを中学受験させる場合、受験の準備内容や学校の選び方などに悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。帰国子女の中学受験は一般受験と受験の条件や流れが異なるため、それに対応した受験準備が必要となります。

こちらのページでは中学受験の入試概要をはじめ、志望校の選び方や科目別の勉強方法を解説します。また帰国子女の入試で行われる面接の質問例と回答例も紹介しますので参考にしてみてください。

子どもに合った学校を見つけ、効率的に受験勉強を進めましょう。

帰国子女枠の中学受験の条件と入試の仕組み

帰国子女枠の中学受験の条件は、下記の3つあります。

  • 帰国後年数
  • 海外滞在年数
  • 出身校の種類

帰国後年数は学校により差があり、帰国後「3年以内」や「2年以内」を条件にしている学校が目立ちます。

海外滞在年数は「1年以上」「2年以上」を条件としている学校が多く、なかには「3年以上」「5年以上」を条件としているところもあります。
滞在年数に関して「継続か通算か」は、学校により規定が異なる点は気をつけてください。

出身校の種類は、現地校・現地のインターナショナルスクール・日本人学校の3種類あります。出身校の種類に規定を設けている中学校もあるため、必ず確認しておきましょう。

なお中学受験の条件は学校や年度ごとに異なります。学校のホームページや入試要項の取り寄せ、学校への問い合わせなどで、条件の詳細や不明点を確かめることが大切です。

帰国子女枠の中学受験の受験科目と受験の流れ

帰国子女の一般的な受験科目は下記の通りです。

  • 1~3科目(国・算・英)の学力試験
  • 面接

4科目(国・算・理・社)が試験に含まれるところや、作文または書類審査を組み合わせるところもあります。受験科目や内容を細分化すると30パターンほどあるのが特徴です。

受験の流れについては、出願日が10月~12月、試験日は11月~1月としている学校が多く見られます。一般の私立中学の入試時期(1月~2月)より早い時期に入試を行う学校では、帰国子女に考慮し、英語と面接に重きをおいた試験内容を実施する傾向にあります。

帰国子女枠で中学受験をする際の学校選びのポイント

帰国子女枠で中学受験をする際の、学校選びのポイント5つを下記にまとめます。

  • 教育理念
  • 指導体制
  • 校風
  • 学校の分類
  • 通いやすさ

中学受験をする際の学校選びで、とくに重要なのが教育理念・指導体制・校風です。この3つのポイントを押さえると、子どもの性格や家庭の希望に合った学校を見つけやすくなるためです。

教育理念や指導体制

帰国子女枠のある中学では、帰国子女の割合が多い学校や帰国子女だけのクラスを設けた学校があり、英語力向上に力を入れているのが特徴です。他にも国語の特別授業を行う学校や、日本の学校生活に対応できるよう個別指導を行う学校があります。

そのため海外滞在時に培った英語力をさらに向上させたいのか、多種多様な学びを向上させたいのかなど、子どもの希望を聞いたうえで学校を選ぶとよいでしょう。

校風や学校の分類

校風に関しては、長期休暇や一時帰国の際に学校を訪問するとわかりやすいです。親子で説明会や文化祭などに参加し学校の雰囲気を確かめることをおすすめします。

そしてある程度気になる学校が見つかったら、学校の分類で絞りましょう。帰国子女枠のある中学といっても共学か否か、大学付属校か進学校かなどと学校の分類が異なるためです。

通いやすさ

他にも、6年間子どもが無理なく学校に通えるかも確認したいポイント。とくに海外滞在期間が長い場合、日本の満員電車に驚くケースも少なくありません。あまりに通学時間が長いと勉強や部活動の時間も少なくなります。家から通いやすい学校が見つかればよいのですが、見つからない場合は学校に近いエリアへの引っ越しを検討するのも一つの策です。

帰国子女枠の中学受験の学習方法は?

帰国子女枠の入試の内容が、一般受験と大きく異なるポイントは「試験日」と「受験科目」です。

一般の私立中学と比べ、帰国子女枠の入試はおおよそ1~2ヶ月早く実施されます。そのため帰国子女の入試と一般入試を併願することができるのです。ただ帰国子女と一般の受験では問題や合格基準が異なり、併願する際は両方の勉強が必要となります。

そして帰国子女枠の場合、一般と比べ受験科目がバリエーションに富んでいます。例えば関東の一般受験では国・算・理・社の4教科を基本としています。

一方、帰国子女の入試では国・算・英の1~3科目と面接が基本です。しかし国・算の2科目・英語のみ・全4教科・日英の作文などと、学校により受験科目が異なります。よって帰国子女の中学受験をする際は、早めに学校を決めると受験対策を立てやすくなります

そして帰国子女の受験の際は、保護者の方のサポートも必要です。とくに子どもは慣れない土地への不安と、中学受験のプレッシャーを感じています。学校選びや情報収集などは保護者の方が代わりに行い、子どもが勉強に専念できる環境を整えるとよいでしょう。

帰国子女の中学受験における各科目ごとのおすすめ勉強法

帰国子女の中学受験における、国・算・理・社・英5科目ごとのおすすめ勉強法を下記にまとめます。

国語 日本語の本や新聞を読む
算数 特殊算や応用問題を繰り返し解く
理科 日本の環境や自然現象をベースに勉強する
社会 日本史や日本の地理を勉強する
英語 受験英語を習得する

帰国子女の場合、海外で授業を受けている期間が長いため日本の言葉や文化、環境に触れる機会が少なくなります。とくに国語力の低下が多く見られるため、日頃から日本語の本や新聞を読み、入試で対応できるようにしましょう。

また海外の授業で習わなかった内容が入試に出る場合もあります。理科の場合は日本から見た星の見え方を学んだり、社会の場合は日本地図や日本史の漫画を読んだりと、受験用の勉強をするとよいです。

また中学受験の算数では小学校の学習範囲外である、つるかめ算や旅人算なども出題されるため特殊算を繰り返し解いておきましょう。算数の問題で思考力を問う学校もあるため、ただ公式を丸暗記するのではなく「なぜここでこの公式が必要なのか」「どうしてこの回答が出たのか」と問題意図を読解し思考できる癖をつけることも重要です。

また帰国子女の場合、英語が得意な子どもも多くいます。しかし日常会話と受験英語は異なり、文法やリーディング、ライティングなどを習得する必要もあります。

どんなことを聞かれる?帰国子女枠の中学受験の面接対策

帰国子女の入試では面接が重視され、子どもの価値観や考え方が見られます。
帰国子女募集校は、帰国子女ならではの国際感覚を期待しており、海外滞在中に培われた多様な価値観や柔軟な自己表現力を持つ生徒を求める傾向にあるためです。

面接における正しい回答はありません。「海外生活での経験内容」や「経験を通して学んだこと」が問われるため、質問に答えられる準備が必要となります。

面接でよく聞かれる質問と回答例を下記にまとめます。

志望理由は何ですか?

はい。私は将来アメリカの大学へ入学し、日本文化を海外の方に伝える職業に携わりたいです。そのため英語教育に熱心な○○中学校へ入り、将来役立つ英語力を身につけたいと考えます。○○校には留学制度があり、ネイティブの先生もたくさんいらっしゃる点が魅力に感じました。

志望理由では、その中学ならではの特色を言及し、第一志望である旨を伝えることが大切です。そして学校生活を通しやりたいことを明確に伝えましょう。

あなたの趣味や特技は何ですか?

はい。私の趣味は読書です。英語と日本語の小説を読むことが好きで、最近は『○○』という小説を英文で読みました。『○○』で一番好きな登場人物は主人公の○○で、彼女の勇敢で優しい性格を尊敬しています。また『○○』がヒットした理由は、RPG要素が含まれており、読者がゲームをしているように感情移入しやすいためと考えます。

帰国子女の入試面接では、英語が読めることをアピールするとよいです。学年に応じた内容と英語レベルの本をピックアップすることが大切です。また好きな登場人物やシーン、ヒットの理由なども解説するとよいでしょう。

面接本番に緊張しないためにも、面接でよく聞かれる質問をリスト化し、家族で面接練習を行うことををおすすめします。

帰国子女枠の中学受験は早めの準備と対策が重要

帰国子女枠の中学受験を行う学校では、帰国後年数や海外滞在年数などの条件が設けられています。教育理念や校風は学校により差が見られるため、子どもの考えをヒアリングし学校を選んでください。

また受験科目も学校によって異なるため、入試要項をきちんと確認し、早めに受験対策を行うとよいです。必要な受験科目の勉強の他、面接のシミュレーションも行い入試本番に備えましょう。

立命館慶祥中学・高等学校は「世界に通用する18歳」を軸に教育をしています。留学生や帰国生も多く、多様性を重視する教育方針です。

中学校 毎年1月
資格審査を経て出願資格を得た場合に限る
私立 毎年11月

詳しい募集要項などはこちらのページよりご確認ください。(現在2022年度入試用。2023年度年入試は夏頃掲載予定)

TO SHARE

この記事をシェア

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてなブログ