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中学受験の社会のおすすめの勉強法は?歴史・地理・公民それぞれ紹介

入試関連

「社会は暗記科目だから後回しでいい」と思われるケースは多々あります。しかし勉強のスタートが遅れると、細かい所まで押さえる時間が取れなくなります。

とくに中学受験の社会の場合、暗記だけでは高得点を目指すことはできません。覚えた知識から関連性を見出し、自分の頭で考える力が必要となるのです。

中学受験の社会の出題傾向から、歴史・地理・公民の勉強法を解説します。また社会が苦手な子どもに向けた対策についても紹介。

保護者の方が家庭でできる社会の教え方にも触れていますので、是非参考にしてみてください。

中学受験の社会の傾向!単元ごとの出題範囲は?

中学受験の社会における、出題傾向や歴史・地理・公民ごとの出題範囲、通常の小学校で習う勉強と異なる点について解説します。

社会の難易度や配点、通常の小学校で習うカリキュラムとの違い

中学受験の社会は、受験校にもよりますが中学1~3年生で習う歴史・地理・公民の3分野からまんべんなく出題され、通常の小学校で習う社会よりも細かな知識が問われます

各分野で覚えた知識を問われる基礎問題から、関連性を見出したり思考力を問われたりする難問まで出題されることが多いです。なかには中学生や高校生でも解くのが困難な問題も出されています。

また記述問題が増加傾向にあり、グラフや表を読み取る問題もあります。そのため、ただ丸暗記をしているだけでは、解けない問題が多く、高得点を目指せなくなるのです。

なお学校によって配点は異なり、国・算・理・社を同率配点とする学校と、国・算は各100点満点で理・社を各50点満点とする学校もあります。

一般的な中学受験の社会の出題範囲

歴史・地理・公民の分野別に出題範囲を解説します。

歴史の出題範囲は、旧石器時代~現代の日本史・政治史・外交史・文化史です。年号を聞かれたり、地図や資料を見て解答したりと、広く深い知識が問われる傾向にあります。

地理の出題範囲は、日本の地理を中心に、地形や気候などが問われることが多いです。各都道府県の特色や簡単な海外の地理を聞かれる問題もあります。

公民では政治や法律、時事経済に関する問題が出題されます。歴史・地理・公民の出題率はおおよそ4:4:2とされ、公民は歴史や地理と比べるとあまり出題されない分野です。ただし、最近では融合問題が出題される学校も多く見受けられます。

慶祥もアドミッションポリシーで机上の勉強だけではなく社会とのつながりを日常から感じ考えているかという観点から出題をしています。
また、慶祥入学後に必要な「資料を読み取りその分析を発表する力」が入試問題に落とし込まれています。

ちなみに、時事問題が出題される学校も多くあります。時事問題は、その年の話題性のあるテーマが取り上げられる傾向にあります。

中学受験の社会の勉強法を歴史・地理・公民それぞれ解説

なかなか社会の得点が上がらない場合は、勉強法が間違っている可能性があります。そこで効率的な社会の勉強法や分野別の学習ポイント、社会が苦手な子ども向けの対策を解説します。

社会の暗記を効率的に行うコツ3個

「暗記が苦手」という子どもには、下記の暗記を効率的に行うコツ3個を実践させてみましょう。

  • エピソード記憶を活用する
  • マンガやドラマを活用する
  • インプットとアウトプットの反復

社会の暗記では、脈絡のない単語を丸暗記するよりも、複数の単語を関連付けて覚えるとよいです。これはエピソード記憶を活用した暗記法です。
エピソードで覚えると、他の単語が芋づる式で浮かび、記憶に残りやすくなるのです。

またエピソード記憶に効果的なのがマンガやドラマです。とくに歴史のマンガやドラマはストーリー性があり、イメージもしやすくなります。他にもマンガが描かれた参考書を活用するのもおすすめです。

社会は暗記することが多いため、がむしゃらに覚えようとする子どももいます。ただ試験で答えられなければ、それは覚えていないことになります。

そのため暗記でインプットをしたら、何度も小テストを行いアウトプットさせる必要があるのです。「本当に覚えた」というレベルになるまで何度も小テストを行いアウトプットさせましょう。

歴史・地理・公民の各学習のポイント

歴史・地理・公民の順に、勉強法や学習のポイントを解説します。

歴史の学習のポイント

歴史の学習のポイントは、時代背景を理解しイメージできるかどうかです。歴史に興味を持たせるためにマンガは有効的で、低学年・中学年の間にマンガを読ませるとよいです。

また一つの出来事だけを覚えるのではなく、前後の出来事と併せて覚えると、因果関係がわかり記憶に残りやすくなります。さらに歴史上の出来事を地図上から選ぶ問題も出題されるため、地図上でも確認しつつ覚えると得点アップにつながります。

地理の学習のポイント

地理の学習のポイントは、身近な事象と関連づけることです。例えば、会話の中で食材の生産地を教えるだけで、子どもは覚えた知識を身近に感じ、自然と覚えることができます。

そして気候や地形は産業とも関係しており、気候・地形・産業の知識が線でつながった時は「面白い」と感じ、地理への興味が高まる可能性があります。

公民の学習ポイント

公民の学習ポイントは、日頃からニュースや新聞を見ることです。興味のある内容は子どもも進んで見るため、記憶の定着が早くなります。子どもがわからない言葉は保護者の方が説明してあげるとよいです。またニュースや新聞が難しいと感じる子どもには、情報バラエティー番組やこども新聞がわかりやすくておすすめです。

社会が苦手な子の特徴と対策

社会が苦手な子どもは下記の特徴があります。

  • 暗記が苦手
  • 丸暗記をしている
  • 社会を後回しにしている

社会は暗記量が多い科目のため、暗記が嫌いな子どもは社会が苦手な傾向にあります。とくに中学受験の社会では、歴史・地理・公民の基礎知識を知っていることを前提とした問題が出題されます。

覚えることができていないと、基礎問題から覚えた知識を応用させる問題まで、全て解けない状態になってしまいます。まずは興味を持つことから始めましょう。興味が沸けば自ずと社会の知識を覚えるようになります。

ただ中学受験の社会は、丸暗記だけで太刀打ちできない点には注意が必要です。丸暗記だけだと、他の出来事と関連づかず、時間が経つと忘れる恐れがあるためです。歴史では前後の出来事を確認する、地理では地形と産業の関係性を考えてみるなどの、相関的な勉強法が大切になります。

他にも、国語や算数に重点をおいたため、社会の勉強が出来ていない可能性もあります。社会は算数のように学年に応じて難易度が上がる教科ではありません。そのため社会の勉強は早くから始めても早すぎることはないのです。

低学年のうちから歴史マンガや地図帳を読み、他教科の負担がかかりにくい4年生から体系的な学習を始めるとよいでしょう。

保護者の方が中学受験の社会を教える時のポイント

保護者の方が簡単にできる、中学受験の社会を教える方法は「会話」です。ニュースを一緒に見て「なぜこの法律は改定されたのか?」一緒に買い物に行き「なぜ今野菜の値段が高いのか?」などの会話をすると、よいです。

また、選挙に一緒に出かける(地域によって入れる入れないが異なります)こと自体機会が少ないのでお勧めします。

日常では、歴史・地理・公民を別々に考えないように気をつけましょう。どんなニュースも歴史・地理・公民が関連している可能性があるため、3分野にまつわる発問を心がけてみてください。

そして学校や学習塾で習った内容を質問するのも一つの方法です。子どもは習った内容を答えることでアウトプットでき、記憶力の定着につながります。

中学受験の社会は興味を持たせることが大切

中学受験の社会では、歴史・地理・公民の基礎問題から応用問題まで出題されます。

社会は暗記が多い教科です。しかし丸暗記に頼るのではなく、複数の事象と関連づけることで、記憶力が定着し応用問題にも対応しやすくなります。

はじめは社会の歴史・地理・公民の各分野に興味を持たせることから始めてみてください。子どもが興味を持ち始めたら、スムーズに暗記できるようになります。

保護者の方は日常会話を通し、子どもに社会への興味・関心を持たせるとよいでしょう。

また、立命館慶祥中学に通う110人に受験勉強で難しかったことのアンケートを取った結果、社会の対策が受験勉強の中で最も難しかったという声は20%程度でした。

全体の割合としてはそんなに大きな割合ではありませんが具体的には、範囲が広すぎてどこから手をつけるべきか・歴史などの暗記が挙げられていました。

歴史、地理、公民など範囲が広い教化のため、広くやらなければいけないという声が圧倒的に多かったです。各校の過去問に慣れておく事をおすすめします。

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