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中学受験の作文の書き方!よく出るテーマや添削のポイント

入試関連

中学受験前の子どもが「作文がうまく書けない」と悩んでいませんか?文章を書く習慣がない子どもは、何を書いたらいいかわからず手が止まる傾向にあります。

中学受験の入試で出題される作文は、出題テーマや求められる力がある程度決まっており、それらを知っていれば、効率的に練習することが可能です。

中学受験の作文の出題傾向や形式、よく出るテーマを紹介します。具体的な作文の書き方や、保護者の方の添削方法についても解説していますので、是非参考にしてみてください。

中学受験の作文問題の特徴は?

ほとんどの公立の中高一貫校では、適性検査にて作文問題が出題されます。公立中高一貫校の適性検査にはI、Ⅱ、Ⅲの3種類あり、種類によって作文が占める割合が異なります。

適性検査Iでは作文が合計配点の約2〜3割も占めているのが特徴です。合計3,500字程度の2つの文章を正しく読み、自身の考えや体験を400~440字程度でまとめる問題が出題されます。適性検査Ⅱ、Ⅲの中にも文章で答える問題が多く、作文練習はやって損はありません。

また私立中学でも、作文問題を扱う学校は増えつつあります。適性検査Iのように文章を読み取ってから書く問題や、特定のテーマについて考えを書く問題などと、学校により形式は異なります。

よく出るテーマは?中学受験の作文の出題傾向

中学受験の問題としてよく出るテーマと、テーマ別の問題例を紹介します。

自身の考えや体験 ・休日出かけた場所について具体的に述べなさい。
・好きな食べ物は何ですか?また好きな理由を述べなさい。
・「友人との心のつながり」について、あなたの意見を述べなさい。
言語 ・「言葉の持つ力」について、実際の経験を踏まえて述べなさい。
・「悔しさ」という言葉について、あなたの体験を踏まえて述べなさい。
・あなたの性格を漢字一文字で表し、その漢字を選んだ理由を述べなさい。
コミュニケーション、社会 ・よりよい人間関係を築くには何が必要か。あなたの体験を踏まえて説明しなさい。
・あいさつをすることには、どのような意味がありますか。
・「ルールの必要性」をテーマに、あなたの意見を説明しなさい。
ニュース、時事問題 ・過去1年以内で気になったニュースについて説明し、あなたの考えを述べなさい。
・地球温暖化を防ぐために、日常生活においてできる取り組みは何だと思いますか。
・絶滅危惧種を保護するために必要なことを述べなさい。
その他 ・あなたの家族の紹介文を書きなさい。
・3年後の自分に手紙を書きなさい。
・「音楽とは何か」をテーマに、あなたの意見を述べなさい。

中学受験の作文問題で求められる力は?

中学受験の作文問題では、下記2つの力が求められます。

  • 基本的な書き方を守っているか
  • 論理的に説明できているか

基本的な書き方とは、段落の書き始めの位置や、かぎかっこの使い方などです。基本的な書き方は、下記「中学受験の作文問題の書き方や対策方法は?」の項目内にて説明していますので確認してみてください。

特に重要なのは、論理的に自分の意見を主張できているかどうかです。論理的な文は、話の流れが明確で、相手に伝わりやすいという特徴があります。

論理的に書くコツは、伝えたい主題を決め、起承転結の四部構成で文章を書くことです。指定の文字数が少ない場合は、結論と理由の二部構成をおすすめします。

また主張を強めるために、反論意見が出た時を想定し、根拠や理由を書く癖をつけましょう。

中学受験の作文問題の書き方や対策方法は?

中学受験の作文で見られる、基本的な書き方のポイント

  • 題名の位置
  • 名前の位置
  • 句読点の位置
  • 小さい文字の位置
  • かぎかっこの使い方

作文では、題名は2マス空ける、苗字と名前の間に1マス空ける、段落の書き始め1マス空けるという書き方のルールがあります。

受験校によっては題名と名前を書かなくてよい場合もあります。この場合は原稿用紙の外に書くよう指示があるため、きちんと設問を確認しましょう。

また段落は話が変わる際に切り替え、1段落あたり100~200字が目安です。話が続いているのに段落を切り替えないよう書き方に注意してください。

また句点(。)や読点(、)、小さい文字(っ、ゃ、ょなど)の位置は、基本的に1マスに1文字記載します。ただ行の初めに句読点が来る場合は、前列の最終文字と同じマスに記載しましょう。

かぎかっこ(「」)は、1マスに1つずつ書き、会話文や強調したい箇所、作品名につけます。会話文の場合のみ、必ず次の行の1マス目にかぎかっこ(「」)を記載します。

どう練習する?中学受験の作文の勉強法

中学受験の作文の練習方法や、苦手な子の傾向と対策を解説します。

  • 繰り返し練習し、書くことに慣れる
  • テーマ別に作文を書く
  • 1つのテーマを何度も練習する
  • 模範解答を見る

中学受験の作文問題では、文字数や段落構成、書く内容に指定があります。指示通りに書けるかが重要になるため、多くの作文問題をこなすとよいです。そして何度も書いていると、構成の作り方や表現方法がわかり、書く力も上がります。

また中学受験の作文はテーマが複数あります。どんな問題が出ても対応できるよう、テーマ別に作文を練習をしましょう。自分の意見だけを書くのではなく、問題点や利点を含めることも大切。多角的に物事を見た作文は、差別化を図ることができます。

そして一つのテーマで、何度も作文を書くとよいです。毎回テーマを変えていては、苦手なテーマを克服できずに次に行ってしまうためです。基本的な書き方はできているのに、得点にムラがある場合、テーマが苦手という可能性もあります。苦手なテーマも回数をこなし、多くの作文問題に対応できるようにしましょう。

どうしても書けないテーマがある時は、模範解答を真似るとよいです。「模範解答はこう書いているけど、自分ならどう書くだろう」と考える作業は、論理的思考にもつながります。

作文が苦手な子どもの傾向と対策

作文が苦手な子どもは「書き方がわからない」「書くのに時間がかかる」と悩むことが多いです。基本的な書き方と情報量の不足が、原因の一部です。

そのため作文が苦手な子どもには下記対策法を実践させるとよいです。

  • 短文の日記をつける
  • 本や新聞を読む
  • 家族で討論をする

まずは慣れるために、毎日1行程度の日記をつけることをおすすめします。続けることで、書くことへの苦手意識が改善されます。

また公立中高一貫校の適性検査Iでは、合計3,500字程度の2つの文章を読んだうえで作文を書きます。読解力も要されるため、日頃から本や新聞を読んで、読む力をつけておくとよいでしょう。問題文を早く読めるようになると書く時間も増えます。

そして新聞やニュースの時事問題を家族で討論するのもおすすめです。小論文では自分の意見を論理的に説明できる力が求められるためです。時事問題に対して「どう思うか」「なぜそう思ったのか」「どうすれば改善できるか」と子どもに質問をしてください。討論することで多面的な意見に触れる機会となります。

中学受験の作文問題を親が添削する際のポイント

保護者の方が、子どもの作文を添削する際に見るべきポイントを下記にまとめます。

  • 原稿用紙の使い方
  • 漢字、言葉づかい
  • 文法
  • 設問内容との一致
  • 論理性

「正しい書き方で、正しい言葉を使えているか」を確認しましょう。誤字脱字や句読点の打ち間違いは減点対象となることが多いです。また小学校で習う漢字をひらがなで書いた場合も減点されるケースがあるため注意してください。

また子どもが書いた作文が、設問通りに書かれているかも重要です。文字数や指定キーワードなどの細かい部分も確認するとよいです。

そして説得力を増すために、論理性に着目しましょう。文全体のテーマが一貫しているか、主張に対する理由が述べられているかなどを見ます。とくに「そして」や「しかし」などの接続詞が正しく使われていると、文同士のつながりが明確になり、より相手に伝わる内容となります。

作文は中学受験において重要!書くことに慣れよう

公立中高一貫校の適性検査Iでは、作文が合計配点の1/3程度を占めており、適性検査Ⅱ、Ⅲでは文章で答える問題が出題されます。また私立中高一貫校においても、作文問題を出題する学校は増えつつあります。

そのため作文の練習は中学受験において重要です。「作文は難しい」と感じる子どももいますが、書き方を覚え、量をこなすうちに出来るようになります。苦手だからと諦めずに、短文日記をつけるなど、簡単なことから始めてみましょう。

立命館慶祥中学校の入試方式はSP入試と一般入試があります。
一般入試は、一般出願、専願出願、個性出願、帰国出願の出願方法があります。
受験生は、SP入試と一般入試の両方を受験することができ、SP入試では作文はありませんが、一般入試では作文があります。

慶祥の作文は「面接」に代わるものの位置づけです。テーマを通じて「あなたはどんな人で、どんなことを考え、感じているのか」を学校に伝えてほしいと考えています。

過去の入試問題は下記よりご確認ください。

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