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中学受験のスケジュールの立て方!おすすめの管理方法は?

インタビュー

「子どもの学習スケジュールの立て方がわからない」と悩む保護者の方は多くいます。

そこで小学4~6年生の学年別、年間スケジュールの立て方や押さえておきたい学習項目を解説します。またPDCAを用いた効率的な学習計画の立て方や、週・月単位のスケジュール管理法も紹介。

子ども一人でスケジュールを管理することは難しいため、必ず保護者の方がフォローしてあげましょう。

学年ごとに違う?中学受験の年間学習スケジュール

中学受験のスタートは、小学3年生の終わり~小学4年生の始めごろが一般的とされています。そこで小学4~6年生の、年間学習スケジュールを学年別に紹介します。

小学4年生の年間学習スケジュール

  • 中学受験の検討、入塾
  • 学校説明会への参加
  • 本格的な受験勉強の開始

4年生は中学受験が始まったばかりのため、学習に慣れることが大切です。30~60分間集中して勉強したり、1つの問題をじっくりと解いたりするとよいです。

漢字や計算などの基礎的な勉強を徹底し、応用問題にもチャレンジしましょう。中学受験が近づくにつれハードなスケジュールとなります。そのため4年生の間に読書をし語彙力や読解力を高めることをおすすめします。

小学5年生の年間学習スケジュール

  • 模試の受験開始
  • 学校説明会や文化祭に参加
  • 志望校の確認、より本格的な受験勉強の開始

小学5年生では本格的な受験勉強を行い、模試を受験する機会も増えます。そのため1~2時間は勉強に集中できるようにしましょう。

また中学受験の問題で必要とされる論理的思考が芽生え始める学年です。論理的思考を日々の学習に応用できる力を身につけさせておくとよいでしょう。

小学6年生の年間学習スケジュール

  • 判定模試の受験開始
  • 過去問の演習開始、受験志望校の確認、小学校に中学受験の旨を連絡、保護者の方向け学校説明会の参加
  • 入試100日前~インフルエンザ予防接種、出願書類の入手、第1志望校の決定、併願校の決定、出願
  • 1月校の受験
  • 2月校の受験、合格発表、入学手続き

「中学受験をする」という自覚を持たせましょう。自覚があるかないかで、勉強への取り組み姿勢も変わるためです。

中学受験を目前としており、多くの時間を受験勉強に当てる学年です。長時間の集中は当たり前にできる必要があります。過去問は第1志望をはじめ、併願校の問題も解きましょう。

中学受験の週や月での学習スケジュールの立て方

PDCAを使った学習計画の立て方の重要性や活用方法、週や月での学習スケジュールの立て方を解説します。

学習計画の立て方の基本はPDCAが重要

中学受験のスケジュール管理で重要なのはPDCAです。PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の総称です。

PDCAを繰り返しながら学習計画を立てると、目標や課題が明確になり、勉強に集中できるようになります。

Plan(計画)

「Plan(計画)」では、大きな計画を立てた後に細かな予定を決めることが重要。公開模試や判別模試、入試などの大きな予定に対し、「何を」「いつまでに」やるかを明確にしながら計画を立てるのです。

細かい計画を立てる際は、やるべきことを洗い出す必要があります。各所要時間も予測しておくと、計画を立てやすくなります。保護者の方がアドバイスをしながら、やるべきことに優先順位をつけ、スケジュールに割り当てます。

Do(実行)

「Do(実行)」では、スケジュール通りに勉強を進めます。ただ計画を進めるだけではなく、「計画が正しかったか」を検証することも大切。検証するためにも、学習進度や学習時間、計画の達成状況などを記録しておきましょう。

Check(評価)

「Check(評価)」では、「スケジュール通りに進められたか」を確認します。計画通りに行かなかった場合は、その理由を分析してください。

Action(改善)

「Action(改善)」では、次の計画をどのようにするか考えます。今回と同じように学習計画を実行するのか、部分的に計画を変更するのか、一旦計画を中断するのかなどと、複数の選択肢から選んで決めましょう。

1ヶ月、1週間の計画の基本的な立て方や学習の進み具合の目安

中学受験中の子どものスケジュールは、月、週単位で作成するとよいです。

はじめに模試や入試などに向けた月単位のスケジュールを作成します。月単位で計画しておくと、1週間や1日にやるべきことが明確になるためです。

模試や入試までに、各教科の学習すべき箇所を洗い出して計画を立てます。また学習塾に通われている場合は、授業の日から逆算し宿題の予定も入れるとよいでしょう。

次に週単位で計画を立てます。週単位のスケジュールは月単位のスケジュールよりも細かく計画します。例えば「よく間違える図形問題を習得するために、参考書の何ページをいつまでに学習する」などです。できた計画に丸をつけていくと達成感が出ます。起床時間や就寝時間、学校の時間などの、細かな予定も記入しましょう。

中学受験のスケジュールはどう管理するのがおすすめ?

Excel・ホワイトボード・手書きのスケジュール管理の特長や、メリット・デメリットを解説します。

Excel

Excelで一から学習スケジュールを作ってもよいですが、ネット検索して出てきたフォーマットを使ってもよいです。

Excelのメリットはホワイトボードや手書きと比べて見やすいことです。科目によって背景を色分けしたり、重要な予定を太文字にしたりと、メリハリのあるスケジュールが作れます。スマホにExcelの編集アプリを入れておけば、外出先でもスケジュール作成が可能です。

またリビング用と子供部屋用にコピーでき、手帳用に縮小コピーも可能です。

手書き

Excelと少し似ており、パソコンではなく手書きで作成する点が大きな違いです。書くことやアナログな方法の方が好きな方は、手書きで作成するとよいです。

コピーできる点はExcelと同じく魅力的で、好きな場所にスケジュールを設置できます。ただExcelのように綺麗な仕上がりにはなりません。どうしてもパソコンの文字と比較すると、手書きの文字は見づらくなります。

またパソコンで文字を打つよりも、書くことは時間がかかります。消しゴムや修正ペンで消す作業にも時間を要するため、急いでいる方にも向いていません。

ホワイトボード

ホワイトボードは、日単位のスケジュール作成に向いています。1週間や1ヶ月の予定を書きたくても、書くスペースがないためです。

ホワイトボードにはその日にやるべきことを書き、できたら丸をする方法がおすすめ。

またホワイトボードはコピーできないため、特定の場所まで見に行かないといけません。外出中に予定を作成できないなどの不便さもあります。

中学受験の学習スケジュールを立てる際の注意点

中学受験の学習スケジュールは、親子で一緒に作成しましょう。子どもだけで作成することは難しく、保護者の方だけで作成しても子どもは「勉強をやさされている」と感じるためです。

自主的に勉強させるためにも、保護者の方は「何時から勉強する?」「何を勉強する?」と質問してあげましょう。

そして子どもが集中力を切らさないための休憩時間と、万が一予定が変更した場合の予備時間を設けると、計画倒れを防止できます。

立命館慶祥高校の先輩に受験生当時の学習計画についてインタビュー!

北海道江別市にある立命館慶祥高校に在学中の秋田侑磨さんに、受験生当時の学習計画についてインタビューしました。

立命館慶祥高校 1年生

秋田侑磨

札幌市中央区にある緑丘小学校出身で、現在は立命館慶祥高校の一年生。

受験準備の学習計画(どのような計画をもって受験に挑んだのかなど)について教えてください。

小学校5年生までに受験で使う範囲を一通り終えて、6年生では復習、過去問をひたすら解きました。

なぜ立命館慶祥を志望したのか教えてください。

個性の尊重をとても大切にしている学校だったからです!

将来の夢を教えてください。

世界中から注目される一流企業の経営です。

計画的に受験勉強に取り組み、将来の夢に向けて受験勉強に挑んできたのだと思います。
将来の夢を明確に持つことにより、モチベーションを保ちながら受験勉強を乗り越えられそうですね。

中学受験の学習管理は保護者の方のサポートが重要

中学受験は数年間にわたる長期戦です。各学年ごとにやるべきことが決まっており、計画的に勉強を進める必要があります。子どもだけではスケジュール管理は難しいため、保護者の方がフォローしてあげましょう。

そしてツールは使いやすい方法を選ぶとよいです。Excelで週と月単位、ホワイトボードで日単位のスケジュールを作成するなどと、組み合わせるのも一つの方法です。

そしてPCDAサイクルを活用し、子どもに合った効率的な学習スケジュールを作成しましょう。

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