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中地 明さん「第54回国際化学オリンピック」で金メダルを獲得!

インタビュー

7月10日~18日まで開催された「第54回国際化学オリンピック」にて、高校3年生の中地 明さんが見事、金メダルを獲得しました。

そこで、大会終了直後の中地さんに大会の様子や、これまでどのような勉強をしていたかなどお話を伺いました。

  • 第54回国際化学オリンピック(開催国:中国)
世界84カ国・地域・他の高校生326名が化学の実力を競い合う”化学の祭典”。日本からは全国3,257名の 中から選ばれた4名が出場。7月10日~18日の9日間にわたり、リモート試験や国際交流等が行われ、 日本代表全員が金メダルという史上初の快挙を成し遂げました。

▲中地さんにRマークの金メダルチョコを贈呈。(左から江川校長、中地さん、関根先生))

北海道初の金メダルを獲得して

- まずは、金メダルを獲得した感想としてどのように感じていますか?

中地 もちろん、すごく嬉しいです。まだ、メダルは手元には届いていないんですけど・・・ 1年前の僕からしたら全然想像がつかないことなので、「ここまで来たんだなぁ」と、とても感慨深いものがあります。それと同時に、金メダルといえど順位はあるので、もっとうまくやれていれば・・・という悔しさもあります。

▲結果発表の瞬間(中地さんは左から2人目)

- 国際化学オリンピックは10日間という期間で開催されましたが、どのようなことをされるんですか?

中地 テスト自体は1日で終わるんです。試験時間は5時間で、今回は、分析化学・物理化学・無機化学・有機化学の4つの分野から出題されました。 例年は、開催国で博物館に行ったり、文化体験をしたり、いろいろなアクティビティが毎日用意されているんですが、今年はオンライン開催だったので、オンラインで文化体験や専門家の方のお話を聞くなどのイベントがありました。

国際化学オリンピックに出場するきっかけ

- どうして国際化学オリンピックに出てみようと思ったんですか?

中地 2021年の4月に、友達に教えてもらって「じゃあ、受けてみよう!楽しそうだし!」と思って出場の申込みをしました。

- もともと、化学は得意だったんですか?

中地 2020年の終わりぐらいに、化学の先生から「中地くん、化学を勉強してみたらできるようになるんじゃない?」と言われて、参考書をいただいたんです。 その時は、「機会があれば始めよう」ぐらいだったのですが、2021年の共通テストの化学の問題を解いてみたときに、化学が難しくて・・・「勉強しないと!」と思ったんです。
それから、いただいた参考書を読み始めて、読んでいくとすごく化学が面白くなって、ハマりました。笑

- 先生が背中を押してくれたわけですね。

中地 はい、そうですね。最初に国内大会の申込みをしてから世界大会に出場するまでは1年3ヶ月ほどなんですが、その間も先生方をはじめ、学校が全面的に後押しをしてくれて、とてもありがたかったです。

「好き」を共有して得られた将来のビジョン

- 今回は全国から4名の出場者がいたわけですが、交流はあったんですか?

中地 他の代表のみんなと、同じことに興味を持っている仲間として仲良くできたのはとてもよかったです。
他には、以前国際化学オリンピックに出場された先輩方とも交流する機会があって、その中には、大学生はもちろんなんですけど、10代ぐらい前の代表だった先輩もいました。
そういった方々には、最先端の研究をされている方もいるので、縦のつながりを作ることができたのもそうですし、「将来、こんなことをできたらいいな」というビジョンを得られる機会になったのもとても良かったです。

▲日本代表の4名(中地さんは一番左)

- 将来はどのようなビジョンを描いていますか?

中地 今は、いろんなことに関心が向いているので、将来は、化学とか数学とかそういった関心のある分野を結ぶような仕事がしたいと思っています。そのために、アメリカの大学に行きたいと思っています。アメリカの大学では、自分の学部にとらわれずに、いろいろ好きなことが勉強できるんです。新しいことに興味が湧いたときに、突き進むことができます。そういったところがアメリカの大学に行きたい大きな理由です。

入学前には想像していなかった出会いがあるのが慶祥のいいところ

中地 僕自身、とても数学が好きで数学ばかりやっていました。化学に興味を持つなんて思ってもみませんでした。笑
でも、こうやってチャンスをいただいて、結果、国際化学オリンピックで金メダルを獲得することができました。
慶祥は、そういったチャンスが自分に回ってくる機会がとても多い学校だと思います。「自分にはこれしかない」と思い込まず、新しい可能性と向き合うことはとても大事なことだと思います。
そうしていれば、想像もつかないところに出会いが待っているかもしれません。
また、学問のコンテストは化学だけではないので、他の教科のコンテストに挑戦することもとてもやりがいのあることだと思います。
ぜひ、慶祥で皆さんも挑戦してみてほしいと思います。

「世界に通用する18歳」へ慶祥生に求める3つのC

挑戦(Challenge)貢献(Contribution)協働(Collaboration)

立命館慶祥中学校・高等学校の学校目標である「『世界に通用する18歳』の育成」は3つの言葉で表すことができます。
  • 挑戦(Challenge)
  • 多様な経験と豊かな学びを通して、「優れた人間力・確かな人格・際立つ国際性」を身につけた、グローバルリーダーとして世界の困難に立ち向かう生徒。
  • 貢献(Contribution)
  • 「誰のために学び、誰のために生きるのか」を常に考え、社会、世界に貢献する強い意志と高い志を持った生徒。
  • 協働(Collaboration)
  • 人種、宗教、文化の違いを超えて互いに協力し、議論し、答えのない課題に対して、それを解決する方法を見つけ出すことができる生徒。

立命館慶祥中学校・高等学校では、普段の授業や部活動・課外活動を通して学校目標である「『世界に通用する18歳』の育成」、生徒一人ひとりの夢を実現させるための学力指導と教員力、国際教育の3つをカリキュラムの柱とし、世界で活躍できる人の教育を目指しています。

 

学校長のあいさつ

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