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お知らせ

2020/01/28

中2 慶祥中伝統のアイヌ歴史文化学習

立命館慶祥中では,2年次に道徳や総合学習の授業を利用して,アイヌの歴史文化学習を行っています。

アイヌの歴史文化について,「過去・現在・未来」の観点で北海道で学ぶ利点を最大限活かして学んでいきます。

今年の中学2年生は,「今を生きるアイヌ」をメインテーマに授業内で基礎となる知識の獲得やディスカッションに取り組んできました。

また,長期休暇を利用して,関連書籍を読み込んだり,道内各地の施設を訪問するなどして「自ら学ぶ」形で学びを深めてきました。

1月15日(水)本校を会場に,中2学年を対象に結城幸司さんの特別授業がありました。結城さんは,アイヌの文化をアートや音楽で発信するアイヌアートプロジェクトの中心メンバーであり,版画作家でもあります。

今回は,結城さん自身の過去・現在・未来を軸に,結城さんが今まで出会った人とのエピソードや,アイヌ文化についての考え方についてお話いただきました。

翌週には,会場を同じくして,平取町から関根健司さんをお招きしてアイヌ語の授業をしていただきました。

消滅危機にあるアイヌ語の保存に奮闘されている関根さんの想いを聞かせていただくだけでなく,ミニアイヌ語講座も行っていただき,終始楽しい雰囲気で学習することができました。

消滅危機にあるアイヌ語の保存とその意味について,疑問を持って授業に臨んだ生徒が多かったようですが,関根さんの想いとアイヌ語の持つ魅力にふれて,各自感じることが多かったようです。

本HPでは,結城さん,関根さんの授業風景と,生徒がアイヌの歴史文化について自学したノートの一部を紹介します。「真の共生とは何か?」「現在のアイヌ政策は正しい方向へ向かっているのか?」など,生徒の興味関心と疑問はまだまだつきません。

中学2年次の学習はいったん終了になりますが,次年度のNZ研修で行う先住民マオリの学習も意識しながら次年度もアイヌの歴史文化を探求していきたいと思います。文責:山口太一(学年主任)