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お知らせ

2020/02/25

2月5日に性教育講座を行いました

2月5日(水)2・3時間目、中3生徒を対象に行われた性教育講座では、「ひだまり助産院」の助産師、佐藤真紀子さんに『いのちの輝き~未来のあなたへのメッセージ~』というテーマでお話をしていただきました。

この講座では中3の生徒だけではなく、希望する保護者の方にもたくさんご参加いただきました。

前半は「いのちの誕生」についてのお話でした。私たちはどのようにしてこの世に命を授かったのか、どのように誕生したのかを学んでいきました。

精子と卵子が出会うまでの道のり(精子の生き残りをかけたレース)が描かれた動画では、卵子と精子が出会うまでにはとても困難な道のりが待ち構えていること、多くの戦いを勝ち抜いて卵子と出会い大きくなったのが今のみなさんであることがストーリー仕立てになっていました。

後半は、思春期の男女に多い性の悩み、妊娠や避妊、性感染症などについて分かりやすく伝えてくださいました。

人工妊娠中絶のデータや交際中の男女に起きた事例などを通し、高校生になる前の今の時期だからこそ性の影の部分についても、現場での経験話も交えながらお話していただきました。

佐藤さんの情熱に吸い込まれるように、避妊の話なども生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

この先、もし妊娠してしまったら…、性感染症と思われる症状が出てきてしまったら…、私たちはどういった行動を取っていけばよいのかも具体的に教えてくださり、とても勉強になりました。

東日本大震災の時に生まれた赤ちゃんの動画では、大変なときでも力強く、元気に生まれてくる赤ちゃんたちの姿に涙を浮かべる生徒も多かったです。

そしてこの講座の最後には、保護者の方に書いていただいた『親からのお手紙』を紹介しました。どのお手紙からも、保護者の方の子どもたちに対する深い愛情が伝わりました。

講座を受ける前は『難しい』『苦手』など性教育に抵抗をもっていた生徒も、“性教育”を“生教育”と捉え、自分にとって必要だと考えることができたようです。今後も一人一人が自他の心や体、命を大切にし、望ましい人間関係を築くことができる大人に成長していってくれることを願っています。


【生徒の感想】

・「親からの手紙」は、どの保護者もとても大変な思いをして自分たちを産んでくれていて、自分たちの誕生を喜んでくれていることを知りました。(女子)

・「親からの手紙」を聞いて、どれも泣きそうになるくらい感動しました。あまりそういう話を親から聞いたことがなかったので、こんなに大変だったんだなと思いました。(女子)

・私が生まれてきたことは、普通だと思っていたけど、本当に奇跡なんだと思い、帰ってから母に「ありがとう」をたくさん言いました。(女子)

・命の重さが今回わかったからこそ、友達、家族など周りの人をより大切にしようと思う。(男子)

・東日本大震災の動画が一番印象的でした。たくさんの被害で大変な中でも、みんなが助け合い、困難な状況の中でも生まれてくる赤ちゃんはすごいと思いました。(男子)

・正しい知識を身につけて、正しい行動をしたいです。(女子)

・妊娠したくてもできない、産みたくても産めない人もいる中で、10代の中絶の件数が多いことがとても悲しかったです。自分はそういうことに対して責任をもっていきたいと思います。(男子)


【保護者の方の感想】

・子どものための講座だと思っていましたが、私自身も親や周りに感謝しようと思う内容でした。

・命の大切さについて、生と死がよくわかる良い内容でした。

・母親として子どもがお腹にいるときのハッピーな気持ちを動画をみて振り返ってみることができとても幸せな気持ちになりました。

・命の大切さ、当たり前ではない、ここまで元気に成長し、これから素晴らしい将来の目標へと向かっていく子どもたちにとって大切な授業だったと思います。