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2021/12/22

イオンワンパーセントクラブ 「アジア ユースリーダーズ 2021」2日目

 2日目は午前中に2つのプログラムがありました。まずはDr. Bethaney Turnerの講義です。非常に興味深い内容でしたので、生徒の感想を見てみましょう。

【Dr. Bethaney Turnerの講義を聴いて】

 イオンワンパーセントプログラムのアジア ユースリーダーズ2日目。今日はオーストラリアの Bethaney Turner教授のお話を聞く機会がありました。彼女はキャンベラ大学で、フードロスについて調べています。僕は、今まで日本のフードロスについてしか調べてこなかったので、オーストラリアのフードロスや格差についての話は、とても参考になりました。例えばオーストラリアは、共働き世帯が多いため、子供のために「作り置き」をする文化が盛んだそうです。これが原因となって、オーストラリアは家庭からのフードロスが10%ほど多くなっています。また、他の国では見られない特徴としてアボリジニーを先祖とする人と、白人を先祖とする人の間にはいまだに大きな格差があるという話が特に印象に残っています。

 オーストラリアではOZ harvest market という廃棄されるはずであった食品を、救うためのスーパーマーケットがあります。そこで売られている商品は、すべて賞味期限が近くなったもの・売れ残ったものだそうです。この取組は世界で初めての取り組みであり、我々日本人の身近にあるものではありません。今後このような店が増えて行けばいいなと期待しました。

 今日の講義を通じて自分が全然世界の情勢を見られていなかったことを痛感しました。これからの食べ物について国際的に向き合っていくいい機会になったと思います。

 講義の後生徒たちは再びブレイクアウトルームに入り、講義内容についてグループメンバーとディスカッションを行いました。その後、「Uglyfood」をテーマとしたオンラインツアーが行われました。それでは生徒の感想を見てみましょう。

【Ugly foods (醜い食べ物) についてのオンラインツアーを体験した感想について】

 ただ形や色、模様が他と違うという理由だけで、醜い食べ物は、多くの食品ロスの原因となってしまっていることを知りました。また、醜い食べ物を効率的に消費させることが出来る、専用の買い物サイトや、それらをストックしている企業の作業室を画面越しに見ることが出来ました。醜い食べ物には、スーパーに売っているものにはないメリットがあることを学び、とても興味深く貴重な体験でした。

 午後は、最終日に各グループが行う10分間のプレゼンテーションの準備時間となりました。それぞれのグループがブレイクアウトルームに入り、Google SlideやGoogle Docs、インスタグラム等を使いながら、6~8か国にわたる多国籍のチームメンバーと協力して取り組みました。生徒の感想を通して、準備の様子を見てみましょう。

【最終日のプレゼンテーションの準備について】

 今日は、最終日のプレゼンテーションに向けて、チーム(日本の生徒2人、カンボジア・マレーシア・ベトナム・中国・ラオスの生徒各1人)で食品ロスの解決策について議論した。様々な専門家や活動家の話を聞いたり、リサーチを進めたりして多くの情報を得てきた中で、一つの観点に着目するのはなかなか難しかったが、結局我々は小売の段階で発生するフードロスに着目した。

 我々が提案する解決策は、最終的な食品廃棄を仕入れた量の5%以下に抑える計画の策定を全ての小売店舗に義務付けるという案だ。もちろん、大掛かりな計画であり、実践に至るまでには多くの課題があるだろう。それだけ食品ロスの問題は重要なのである。

 それぞれの生徒が違う視点や知識を持ち寄ることによって、いろいろな方向に議論が深まった。これがグローバルなチームで活動する利点だろう。最終日の発表が楽しみだ。

 明日はいよいよ最終日です。皆さん、素敵な発表が出来るように準備を頑張ってください!