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お知らせ

2022/01/13

運動系クラブ生徒対象の「応急手当&普通救命講習」を実施しました。

 運動に関わる事故や急病は,いつ,どこで起こるかわかりません。そのようなときは,その場に居合わせた人のいち早く正しい応急手当が,傷病者の救命やその後のケガの治り具合に大きな影響を与えます。そこで,日常的に運動に関わる運動系クラブの生徒に正しい応急手当の知識と技術を身につけさせたい,ということから例年「応急手当&普通救命講習」を実施していたのですが,昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から実施できませんでした。今年度は例年より若干人数を制限した上で12月17日と23日の2回に分けて実施し,各クラブの代表合計54名の中学生・高校生に参加してもらいました。

 2日間ともに,養護教諭から日常的に起こりやすいケガに対する「応急手当講習」30分と,江別市消防本部の方を講師に招いてAEDを使用する心肺蘇生法を中心とした「普通救命講習」3時間を行いました。「普通救命講習」では,最初のうちは手順の書かれた紙を見ながら心肺蘇生法を行っている生徒たちも,練習を重ねるうちにスムーズに行えるようになり,特に保健の授業で習ったことがある高校生や,過去にこの講習を受けたことがある生徒は完璧に実施できるようになっており,講習の最後には,消防の方から「すごく上手だった!」とお褒めの言葉もいただきました。約3時間半という長時間の講習でしたが,参加した生徒達は最後まで真剣に取り組み,最後に「救命技能を有することを認定します」ということで,「市民救護士講習修了証」が全員に手渡されました。


<生徒の感想>

・今日の講習で,年間7万人もの人が心停止で亡くなっていると知り,自分の目の前でも十分に起こりうるということを再確認しました。講習で実際に心肺蘇生法を体験
 して,もしものために忘れないように復習すること,そして周りの人に伝えようと思いました。(中学生)


・AEDを使った心肺蘇生法を初めてやったので緊張したけど,とても楽しかったです。将来,目の前で人が倒れたとしても,自ら率先して救命に貢献できるような人になりた
 いです。(中学生)


・いろいろな手当があることによって,救われた命があるのだと実感しました。実際に体験すればするほど,AEDや胸骨圧迫のできる人が増えてほしいと切実に思いました。(高校生)


・前までのあやふやな知識のときは,緊急時の現場に遭遇しても,見ているだけで助けられない自分だったが,今,この講習を受けた自分なら人の命を助けられるような
 気がするし,自信をもって自ら助けに行きたい。(高校生)


・AEDの具体的な使い方はあまり知らなかったので,まわりへの声かけも合わせて学ぶことができたし,自分1人だけで勝手に進めてもまわりはどうしたらいいか,何をしたら
 いいか困惑してしまうと思うので,まわりを見ることの大切さも学ぶことができました。(高校生)


・部活で熱中症やケガをした選手がいた際に,以前までの自分は,先輩方の指示に従うことしかできなかったけど,これからは自分から考えて積極的に応急手当を行
 いたいです。今日得た知識や経験を生かして,自分が「助ける側」に回れる人間でありたいと思いました。この貴重な経験を無駄にしないよう忘れずに思い出したり,周り
 の人に広めたいと思います。(高校生)