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2023/02/06

高校生論文コンテスト優秀賞!

 高崎健康福祉大学主催の「高校生論文コンテスト2022」の審査結果が発表され、本校生徒の川村寛太朗さんが執筆した論文「実践する外来種食」が優秀賞に選ばれました。
 本コンテストは、次世代を担う全国の高校生を対象として、日本の社会や国際社会に関わる問題への関心や知見を深めるため、探究的な学びの場を提供するとともに、優秀作品に奨学金を授与して顕彰することを目的として開催されています。川村さんが、クラスメイトとともに2022年の夏休みに豊平川で開催した「夏休み捕獲計画」での研究成果をもとに、今回の受賞論文「実践する外来種食」は執筆されました。
 川村さんの受賞論文について、審査委員からは「環境や生態系の維持・保全にとって脅威となっている外来種について、侵攻を防止するための具体策を論じた論文である。侵略的外来種の駆除は従来から実施されているが、より効果的な駆除には市民の参加とリピートが不可欠であるとして、外来種問題の概要や生物多様性の意味とともに、地元でも問題となっている外来ザリガニの捕獲方法と食べ方を解説している。食用が可能な外来種は美味しく食べることが市民参加を促すために重要であるとして実践している点が高く評価された。」と、絶賛されました。
 自分たちで捕獲した魚とザリガニを自ら調理して食べた一日。川村さんたちはきっと卒業後何年たっても、2022年夏に豊平川で感じた水の冷たさや川のせせらぎや蝉の鳴き声、ウチダザリガニを捕獲したときの興奮、そして唐揚げを口にしたときの感動を、川村さんの受賞論文とともに何度も思い出すのでしょうね。川村さんの喜びのコメントを紹介します。


川村寛太朗(高校3年生)
 「全国から多数の応募があった中で優秀賞をいただけたことを嬉しく思います。このコンテストでは、『SDGsに関わる内容』を『高校生らしいユニークな視点』で論述することが求められていました。そのため、できるだけ高校生にとって身近な、そして社会にとって重要なものをテーマに挙げようと思い、『外来種の侵略から生態系を守る』という内容で執筆しました。生物多様性はさまざまな社会問題の根底にあり、SDGsを見てもその一つ一つに深く関わっていますが、日本ではなかなかそれが浸透していない印象があったということも理由の一つです。難関大学受験コースに在籍しながら論文を書くという体験は普通ではないことなので、構成から言葉の選び方、資料の引用など自分なりにこうだろうなというのを考えながら書きました。今回の論文コンテストに限らず、このような募集はたくさんあるので、立命館慶祥から来年以降もぜひ挑戦してほしいと思います。」