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2024/03/16

立命館慶祥高等学校 第29回卒業証書授与式

 3月2日,第29回卒業証書授与式が本校アリーナで行われました。
 今年の卒業式は久しぶりに来校校人数の制限がなく、卒業生は吹奏楽部が演奏する「commencement march」で迎えられました。


 担任の先生が卒業生の名前を一人ずつ読み上げ、クラス代表者が校長先生から卒業証書を授与されました。


 菊地校長からは、式辞の中で高校3年間をふり返り、 明治維新を成し遂げた、幕末の志士たちの先生である吉田松陰の言葉を送りました。 「夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に、夢なき者に成功なし」 さらに 「何度失敗しようとも、自分の夢に向かって一歩ずつ、歩み続けてください。苦しい時は、一息ついて、周りも見渡してほしい。きっとあなたを支え、助けてくれる人が、いるはずです。その人の声に耳を傾けてください。もし、一歩踏み出すことが、できなくなったら、この場所に帰ってきて欲しい。私たち教職員と後輩たち、慣れ親しんだ学び舎が、皆さんに勇気と活力を与えるでしょう。」という、卒業生への温かいメッセージがありました。

 学校法人立命館学園の久野常務からは「『世界に通用する18歳』の世界は海の向こう側だけではない。立命館学園の卒業生として『平和と民主主義』を常に考え、誰もやらないならば君たちがやって欲しい。」という元慶祥中高の校長ならではのメッセージがありました。

 送辞は在校生代表生徒会長から「此れやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関」という、百人一首の歌を贈り「この歌では、人生には出会いがあれば別れがあり、別れてはまた出会うことも示しています。先輩方はこれから、それぞれの新たな道に進んでいかれると思います。新しい人間関係・新しい環境を築いていく中でくじけそうになったり、不安になったりすることもあると思います。そんな時は共に過ごしたかけがえのない仲間やこの立命館慶祥での時間を思い出してください。この学舎での数々の想い出が先輩方を後押しし、辛い別れを乗り越え、新たな出会いにも立ち向かえます。」というメッセージでした。


 これに返す元生徒会長の答辞では「皆さんからすれば僕たちは先輩です。僕たちの姿を見て、何かを感じ取ってくれたら嬉しいですが、これはあくまでも学校の中だけの関係性です。社会に出た時、僕たちが先を走っているとは限りません。皆さんが僕たちに並ぶこともあるでしょう。むしろ、僕たちを追い越していってほしいと思います。僕たちを追い越し、僕たちにはない発想をもって、新しい世界を築きあげる人材になってほしいです。」という言葉がありました。

 最後も吹奏楽部の演奏で「Time To Say Goodbye」が流れる中、卒業生が退場していきました。

 その後、学年主任からの挨拶がありました。学年主任は、感極まって言葉を詰まらせていました。それに対して、保護者の皆様から自然に大きな拍手が起こりました。


 ご卒業おめでとうございます。
 保護者の皆様、ありがとうございました。