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2023/04/03

桜の手紙コンテスト 最優秀賞&優秀賞、5名入賞!

2022年度高校3年E,F組現代文の授業内課題として応募した「第3回 桜の手紙コンテスト ~78文字の想い~」(主催:さくら市氏家観光協会)の審査結果が発表され、中村有咲さんが最優秀賞、伊東大さんが優秀賞を受賞しました。二人にはクオカードと栃木県の特産品が贈られます。本コンテストは、桜が咲く頃になると思い出す、「あの時言えなかったこと」や「今だから伝えたい想い」などを桜(39 さくら)、咲く(39 さく)の語呂合わせに託した「78文字」以内の短い手紙で表現する、というもので、全国から2,000通以上の応募がありました。


第3回 桜の手紙コンテスト ~78文字の想い~

【最優秀賞】中村有咲
三年前、君は言った。「飽きられる前に散れる桜は賢い」あの時いった言葉に続けるならば「だとしたら私はバカでいい。飽きるほどに咲き乱れて君の瞳に写り続けたい」。
【優秀賞】伊東大
毎年春になると桜になった君は花を広げ僕に微笑む。津波から一人逃げ出した僕を叱って欲しい。そう心に呟いて君が編んだマフラーを整えた。また君と桜を見たかった。
【花作】川村寛太朗
夏、サクラマスの遡上が始まる。群れをなし何千キロを旅して故郷に帰ってきた鱒たちは、濃い桜色に光っている。日本でも広い範囲で見られる、川で咲く夏の桜だ。
【花作】中村遥琉
あなたがこの手紙を読んでいるころには私は桜の栄養分となっています。あなたに最後に一つお願いがあります。私のパソコンの中にある桜色のファイルを消してください。
【花作】荒木結女
桜が綺麗だったから、一緒に見に行こう。そう言って君が連れて行ってくれたあの公園。とても綺麗だった。帰りに見た何分咲きの看板。あの花は梅だったよ。

入賞生徒の喜びのコメントを紹介します。
中村有咲
「私の中で桜は、出会いや、何かが始まるワクワク感、日本の四季が動き始める合図の一つであるという前向きなイメージがありました。桜には、『精神美』『優美な女性』『純潔』などのプラスの意味をもつ花言葉があります。その反面、『私を忘れないで』という、切なさと儚さの意味を持つ花言葉もあります。そこで私は出会いではなく別れに注目しました。桜で繋がった男女の別れと、三年後彼女が彼に想いを声で伝えるのではなく、想いが散らないよう、忘れないように文字・手紙として残す、そんなシチュエーションを思いつき、この手紙を書きました。執筆する際、シチュエーションを思いつくまでとても苦労しました。桜が切なく儚い存在であるということを伝えたかったので、家族や友人、恋人など、どの関係性が桜について一番よく伝えられるのか悩みました。また、78字以内に収めるのも大変でした。私は、高校現代文の授業内で作文を書く意義は、時間や字数に制限がある中で、自分の思いや考えを表現する構成力を鍛えることができる点にあると思います。自分の思いや考えを単純に文章にすることは意外と容易ですが、テーマに寄り添いつつ、最大限に思いや考えを伝える文章を書くということは難しいです。そこを自分の知っている語彙や知識で表現し、字数以内に収める構成力を身につけることが授業内で作文を書く意義なのではないかと考えます。桜は春にしか咲きません。次に咲くのは一年後。綺麗、素敵など人々に親しまれ、その声が栄養なのかといわんばかりに数日間で満開に咲き誇ります。そして一週間後にはその桜は散ってしまいます。その時私たちは『ずっとこのまま咲いていてほしい』『まだ見たかった』と思うでしょう。だから飽きないし、恋しいままの存在である、それが桜の魅力だと私は考えます。『桜の手紙コンテスト』を通して改めてその魅力に気づくことができたし、それを文章で表現できたことがとても楽しかったです。最優秀賞を頂けてとても嬉しく思います。 選んでくださった審査員の皆様、現代文の授業でこのような機会を設けてくださった先生、ありがとうございました。」

中村遥琉
「私は今までコンクールで受賞したことがなかったので、今回受賞できてとても嬉しいです。学校の授業や課題は私たちにコンテストに挑戦する機会を与えてくれる素晴らしいものだと思います。またいつか機会があったら、他のコンテストにも自分で挑戦してみようと思います。審査員の皆様ありがとうございました。」

荒木結女
「高校生活の間で本当にあった思い出を手紙という形で残す機会があるだけでもありがたいのですが、花作を受賞させていただき本当にありがとうございます。おかげでこの思い出がより一層濃くなったように思います。桜の手紙と言われ、ちゃんと桜を見たことはあったかなと考えてみました。そういえば桜を見に行こうと連れて行ってもらったことがあったな、いやあれは梅だったんだっけといった思考で、連れて行ってくれた相手にそっと教える形で手紙を書いてみました。他にも物語を作ってそこから派生した手紙も考えましたが、やはり『事実は小説よりも奇なり』ですね。ここに至るまで、高校三年生になって現代文の授業で数々のコンクールに応募してきました。元々自分の考えていることを文章にすることは好きで、書くことに抵抗はなかったのですが相手に伝える形にまとめることが苦手でした。そのため初めの頃はどのコンクールでも受賞することはありませんでした。しかし授業で何度も書くことで、ただ書き連ねる形から伝え方を考えながら書けるようになりました。これは色々なコンクールを見つけて沢山書く機会を作ってくださった先生のおかげだと思っています。文章を書く楽しさ、書いた文章を評価してもらうことの嬉しさを知れた1年間でした。この気持ちを忘れずに、自ら色々なコンクールに応募できればなと考えています。」


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