中学受験生の学年別の勉強時間!1日のスケジュールと時間の作り方
2022.01.26
中学受験をするためには、まずたくさん勉強をしなければなりません。
勉強時間が大切だとはわかっていても、経験がないと子どもにどうやって勉強させればよいのか、よくわからなく困ってしまいますよね。
ここでは中学受験に合格するために必要な勉強時間や、効率的に勉強する方法を紹介します。
各学年ごとの勉強時間の目安、スケジュールの組み方、勉強時間の作り方のほか、勉強するにあたっての注意点など、中学受験を考えているなら知っておきたい情報がありますよ。
受験生の学年ごとの勉強時間の目安は?
中学受験を目指す小学生は塾に通っている場合がほとんどでしょう。しかし塾で勉強していれば良いのではなく、家庭での自主学習はかかせません。
小学生の自主学習時間は学年×10分といわれていますが、中学受験を目指すのであれば足りないと考えるのが一般的です。では、どのくらい時間をかければ良いのでしょうか。学年別の学校や塾を除いた目安を参考にしてみましょう。
小学6年は平日2時間~・休日6時間~
小学6年の平均勉強時間は週20時間が目安です。ただ難関中学を目指す受験生は、さらに多く21~35時間程度になっています。
平日は2~3時間を目標にするとよいですが、休日は8時間~10時間くらいと1日のほとんどを勉強に充てる受験生も少なくはありません。休日であれば6時間程度は勉強時間を確保するのが良いでしょう。
小学4・5年は最低1時間
中学受験の勉強を始めるのは、小学4年くらいというケースが多いです。小学4年・5年の学習時間は平日1~3時間、休日2~3時間が目安です。
カリキュラムが重くなる5年後期までには、学習習慣をつけておくことが大切です。
中学受験の勉強を進めるための1日のスケジュールの組み方
勉強に時間をかければ、中学受験に成功するわけではありません。だらだらと時間をすごさないためには、1日のスケジュールを組み行うのがおすすめです。
1日の勉強スケジュールの組み方
1日のスケジュール表に、学校、食事、入浴、就寝などの時間を入れます。そして空いている時間に勉強時間を入れてみましょう。
学校がない休日は、まとまった勉強時間を確保するチャンスです。計画をひとつずつクリアしていくことで、子どもは達成感を感じやる気も出てきます。
1日のスケジュールは、親と子どもが一緒に組むようにしましょう。子どもだけだと好きな教科ばかり勉強して、苦手な勉強がおろそかになってしまう可能性があります。親だけだと親の考えを押し付けられていると感じ、子どもが反発してしまうケースが少なくありません。子どもも納得したスケジュールで勉強させるのがおすすめです。
中学受験は国語と算数を重視したい
中学受験のために、勉強時間を割きたいのは国語と算数です。点数配分が高い科目だからです。中学受験の科目は国語・算数・理科・社会が一般的です(学校によっては国語・算数・理科も場合もあり)。
点数配分を見ると多くの中学校では国語100点、算数100点、理科70点、社会70点など、国語と算数が多くの点を取れる科目になっているのです。
そして特に重視したいのは算数です。算数は難しい問題が多く点数を取りにくくなっています。また点数の差が出やすい科目であり、算数の出来が合格と不合格の差を生むと言っても良いくらいです。算数が得意な子はもっと得意に、苦手な子は得意になるような勉強が必要になるでしょう。
算数 | 40 |
---|---|
国語 | 30 |
理科 | 20 |
社会 | 20 |
時間の比率は上記を目安にしてみてください。
効率良く中学受験の勉強を進めるため時間の作り方
中学受験の勉強時間は十分に確保できているでしょうか。時間が足りないのは、作り方に問題があるのかもしれません。効率良く勉強する方法をいま一度考えてみましょう。
規則正しい生活をする
勉強をするうえで、規則正しい生活は基本です。起床・就寝時間、食事などの時間を決めておくことで1日の計画を組みやすくなりますし、勉強を習慣化しやすくなります。
だらだらと過ごすと「もうこんな時間!」と、時間を無駄にしやすいので気を付けましょう。特に夏休みや冬休みなど長期の休みとなる時期は、生活習慣が乱れやすいので親御さんが気をつけてあげてください。
集中できる環境で勉強する
机に向かっていても、集中して勉強できないと意味がありません。テレビや漫画が見れる、ゲームができるという環境では、気が散ってしまい勉強を後回しにしてしまうことがあります。
ただ、子どもの娯楽をシャットアウトするのはおすすめしません。好きなことをしてリラックスできる時間を作ることは必要だからです。子どもがやりたいことは休憩時間に行いましょう。勉強と遊びはメリハリをつけて行うのが大切です。
すき間時間を見つけて活用する
日常生活にあるすき間時間は大いに活用したいです。車や電車での移動時間、お風呂に入っているとき、寝る前や起きた時のちょっとした時間に、漢字や計算の勉強をするというのも良いでしょう。
時間が長いだけの学習はNG!中学受験の勉強時間の注意点
中学受験の勉強時間は、長ければよいものではありません。時間だけでなく内容が重要になります。成果を出すためには、注意点をふまえながら勉強するようにしましょう。
睡眠時間は削らないようにする
勉強時間を増やしたいからといって睡眠時間を削るのは絶対にやってはいけないことです。睡眠不足になると集中力がなくなるうえに体調をくずしやすくなるため、勉強の効率が悪くなります。
また成長期の小学生の場合、成長が止まる、精神が安定しなくなるなどの心身に悪影響が出やすくなってしまいます。毎日8時間程度は眠れるようなスケジュールを組みましょう。
こちらもチェック
中学受験生の睡眠時間はどのくらい?必要な睡眠時間と起床時間
休憩する時間を作るようにする
勉強時間だけでなく、休憩する時間も必ず作ってください。勉強ばかりでは疲労がたまってしまい、心身ともに疲弊してしまいます。大人だって仕事ばかりしていては、ストレスがたまりますよね。
子どもだって同じです。それに集中力はずっと続くわけではありません。60分~90分に1回程度は休憩したほうが、勉強の効率は上がりやすくなります。
スケジュールの通りに勉強する必要はない
勉強は必ずしも計画通りに行くとは限りません。すべてをスケジュール通りにやらせようとするのはやめましょう。できないことがあったら、今後のスケジュールを見直せばよいだけです。
次の日に行ってもよいですし、休日など多くの勉強時間が取れそうな日に組み込むなど、柔軟に対応するようにしてください。
現役立命館慶祥生110人にアンケート!小学6年時の1日の勉強時間は?
現役立命館慶祥生110人に実際の勉強時間や勉強方法についてアンケートを実施しました。
小学6年時の1日の勉強時間(※学校の授業は含まず、塾や自宅学習の時間のみ)はどれくらいでしたか?
約半数の方が3~4時間という結果でした。一般的に言われている1週間約20時間という目安に近い時間となりました。
基礎学力の上げ方でおすすめがあれば教えてください。
アンケートの中で多く意見が出たのが、基礎固め・復習/反復・量をこなすの3点でした。具体的には、以下の通り。
- 基礎問題ができていないと応用問題は解けないのでひたすら基礎を固める
- 応用問題で解けない問題が出てきたら基礎に立ち返る
- テキストの問題の解法パターンを全て覚える。そうしたらいつの間にか応用も解けるようになる
- 間違った問題を二度と間違わないように復習する
- 漢字などの暗記系はスキマ時間を活用し何回も繰り返して覚える
- 計算問題をひたすらやると計算スピードが上がる
スポーツなどでも言えることですが、基礎~反復~応用と繋がっていくことがわかりますね。
また、頑張りすぎて体調を壊してしまうと元も子もありません、しっかりと栄養と睡眠をとり、適度にストレス解消を行い、受験勉強に励んでほしいと思います。
効率的な自主学習で合格を目指そう
中学受験を目指すためには学校や塾の勉強時間だけでなく、家庭での自主学習の時間が必須になります。
勉強の習慣がない小学生はまず机に向かう習慣をつけるのは重要ですが、ただただ長時間机に向かっても成果はあがりません。
親子で1日のスケジュールをしっかり組み、子どものモチベーションが上がるよう効率的に勉強することが大切です。
1日、1日の積み重ねを大切にして、中学受験に合格できるように取り組みましょう。