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中学受験生の睡眠時間はどのくらい?必要な睡眠時間と起床時間

コラム

成績が良い子は十分な睡眠時間をとっているといわれています。
本記事では中学受験を成功させるために必要な睡眠時間や、睡眠をとることで得られるメリットを紹介。さらに睡眠時間を確保しながら、効率的に勉強する方法もお伝えします。

中学受験生ってどのくらい睡眠時間をとれば良いの?睡眠時間を削って勉強したほうが良いの?など、中学受験と睡眠時間についての疑問を解決します。

中学受験に睡眠は必須!小学生に必要な睡眠時間を紹介

6~12歳の望ましい睡眠時間は9時間~10時間です(厚生労働省の補助金を基に愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センターが作成した『未就学児の睡眠指針』)。しかし実際は睡眠不足気味の子どもが多いようです。

学研教育総合研究所の「小学生の日常生活・学習に関する調査」によると、小学1年生~6年生の平均起床時間は6:39で、就寝時間は21:40。小学4年生以上の小学生の平均起床時間は6:40で就寝時間は21:55となっており、小学高学年の睡眠時間は9時間未満ということがわかります。
学童期(6~12歳)の限界限界最短睡眠時間である7時間~8時間を切っている子どもも少なくないと考えられるでしょう。

十分な睡眠時間を取れないことにより、勉強に集中できないという問題が発生しています。

中学受験の時期であっても、毎日9時間は睡眠時間を確保したいところでしょう。就寝時間が22時であれば、起床時間は7時くらいが理想です。

睡眠不足による弊害はある?睡眠をとるメリットを解説

中学受験勉強に大きな影響を与えるのが睡眠時間です。十分な睡眠をとることによるメリットを紹介します。

成長ホルモンが分泌しやすくなる

睡眠時間が不足すると、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が低下してしまいます。骨や筋肉を成長させるホルモンですから、発育が悪くなるなどの影響が考えられます。

また成長ホルモンは細胞を修復したり、疲労を回復させるなどの作用もあります。
分泌量が少なくなると疲れが取れない、免疫力が低下するなどの弊害が起こりやすくなるでしょう。

中学受験は学力向上も大切ですが、まず健康な身体がないと乗り切ることはできません。十分な睡眠時間をとると、睡眠中の成長ホルモンが分泌しやすくなります。
風邪や感染症など病気になりにくい体を作るためにも、しっかり睡眠をとることは大切です。

情緒が安定し集中力が上がる

睡眠時間が少ないと前頭葉の働きが低下し、精神的に不安定になりやすいといわれています。
前頭葉は感情や判断能力などに関係しており、イライラしやすく攻撃的になる、焦ったり落ち着きがなくなったりするといった症状が出やすくなります。

また中学受験への意欲がなくなる、集中力や思考力が低下し勉強がはかどらなくなるといった症状にもつながります。受験勉強をする時間は長いのになかなか結果が出ない…といった状態になるのは避けたいですよね。
安定した情緒を保ち集中力もアップさせるためにも、睡眠時間は確保したいところです。

記憶が定着しやすくなる

睡眠時間が短いと、勉強した内容が記憶に残りにくいといわれています。

睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しており、浅い眠りのレム睡眠のときに日中の記憶が整理され脳に定着されやすくなります。
睡眠時間が短くなるとレム睡眠の回数が少なくなり、勉強した内容が脳に残りにくくなってしまうのです。せっかく覚えたと思ったことも、睡眠不足により忘れてしまうのはもったいないですね。

そして、睡眠時間が短い子どもは、海馬が小さいという実験結果もあるそうです。海馬は一時的に記憶を保存する役割があります。
海馬が小さいのは記憶を収容するスペースが狭いということになり、勉強をした内容の記憶もれが出てきやすいといえるでしょう。

効率よく勉強した記憶を定着させるためには、睡眠は欠かせないのです。

睡眠を削らない勉強法は?質の高い勉強法を紹介

中学受験を成功させるには、睡眠時間を削り勉強時間に充てるよりも質の高い勉強をすることが必要になります。
睡眠時間を十分に確保できる生活をしつつ、効率良く勉強する方法を実践しましょう。

1日のスケジュールを決める

1日のスケジュールを決め、時間を意識して行動するようにしましょう。
寝る時間、起きる時間のほか、学校、塾、食事、入浴、家庭学習、休憩など、24時間決めたスケジュールにそって過ごしてみてください。自然と規則正しい生活になり、無駄に過ごす時間がなくなります。

また寝る時間と起きる時間を決めることで早寝・早起きができるようになります。寝る時間が遅くなり睡眠時間が減る…といった事態も避けられるようになります。

平日も休日も同じ時間に起床・就寝する

起きる時間や寝る時間は、平日も休日も変えないようにするのがポイントです。
休日前日はちょっと夜更かししちゃおう、休日の朝はいつもより遅く起きても大丈夫…と思うのはいけません。

平日と休日で起きる時間や寝る時間に2時間以上の差がつくと、体内時計が狂ってしまいます。生活リズムも乱れてしまいますので気を付けましょう。

目標を決めて勉強をする

毎日目標を決めて勉強をするのがおすすめです。だらだらと時間だけを費やす勉強は効率が悪いですよね。
「今日は〇〇の問題までクリアする」「明日は〇〇の章までやる」など目標を持つことにより、集中して受験勉強をできるようになります

午前中に勉強するようにする

中学受験の勉強は午後よりも午前中にするのが良いでしょう。
学校や塾から帰宅した後は疲れがたまっており、勉強をしても頭に入りにくくなってしまいます。就寝すると疲れが取れますので、朝は集中でき効率よく勉強することができます。

朝に勉強をする習慣をつけるのは、中学受験本番の日のためにも役立ちます。午前中から試験が始まる中学が多いため、いつも通りの力を発揮しやすくなるでしょう。

スマホは遠ざける

受験勉強に集中できない原因にスマホがあります。
SNSをチェックしたい、ゲームをしたいなどと思うと、スマホが気になって勉強どころではなくなることは少なくありません。それに着信音が鳴ると気になりますよね。
どうしてもスマホが気になってしまうなら、勉強中は手の届かないところにしまっておくのが良いでしょう。親が一時的に預かっておく方法もおすすめです。

また寝る直前にスマホをいじるのも厳禁です。スマホのブルーライトは光が強く、眠りを誘うメラトニンというホルモンを出にくくしてしまうためです。

さらに体内時計のリズムもずれてしまうため、眠りにつくまで時間がかかったり、眠りが浅くなってしまうのです。
中学受験生は決まった時間にだけスマホを使うのが良いですね。

親がサポートをする

勉強に集中できるスケジュールを子どもが実行するためには、親のサポートも必要です。

常に気をかけてあげ、「そろそろ勉強の時間だよ」「もう少しで寝る時間だよ」などと声をかけてあげましょう。
自分だけではなかなか実行できないという子どもも、少しずつ自分でも時間を意識できるようになります。

睡眠時間を確保して効率よく勉強しよう

小学生の睡眠時間は1日9時間~11時間が理想となり、不足すると子どもに良くない影響をおよぼします。
記憶が定着しにくいなどのデメリットもあり、睡眠時間を確保することは大切でしょう。

睡眠時間を削るのではなく1日のスケジュールを決め効率よく勉強することが、中学受験を成功させる秘訣ともいえますよ。

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